マイケル・ジャクソン死亡。
昨朝、衝撃が世界中を駆け巡りました。
庭では、ザ・プリンスの二番花がひっそり咲いていました。
類いまれなる、深い紫。
それは、孤立と表裏一体。
マイケル、80年代の音楽シーンを席捲した、稀代の才能。
とりわけ、12分にも及ぶ「スリラー」のPVは、衝撃でした。
今見ても、新鮮です。
けれど、90年代に入ると、スキャンダルが相次ぎ、
ネガティブなイメージが付きまとうようになります。
思えば、二十年近く、ほとんど彼の音楽を聴いてなかったことになります。
けれど、彼の音楽、とりわけ「 Will You Be There」はいまも、
わたしの胸に生きています。
20年ほど前、小説に「 Will You Be There」に励まされる少女を描いたこともありました。
一升瓶を抱えたまま、だらしなく眠ってしまった父の傍らで、わたしは区立図書館で借りてきた
暗い小説をむさぶり読むようになっていった。同級生や、同世代の女の子たちに人気のある作品は
読まなかった。
屈託のないその明るさが、夢を見させるのでなく、むしろわたしの現実のみすぼらしさを否応なく
照らし出すからだった。休み時間には、ひとり図書室でひたすら本を読んで過ごした。
語り合える友もいず、現実から助け出してくれる王子さまもいなかった。暗い物語の、不幸で哀
しい女たちだけがわたしを慰めてくれた。わたしは物語の主人公たちにしばしば母の面影を重ねて
いた。
そんなわたしを、何よりもマイケル・ジャクソンの音楽が勇気づけてくれた。
闇が深いとき、絶望が深いとき、あなたは覚えていてくれますか、わたしのそばにいてくれます
かと、マイケルが語り掛けるとき、わたしはほとんど母に呼び掛けていた。苦しみのときも、よろ
こびのときも、哀しみのときも、いつもわたしのこころのなかにいてほしい、と。
In Our Darkest Hour
In My Deepest Despair
Will You Still Care?
Will You Be There?
In My Trials
And My Tribulation
Through Our Doubts
And Frustrations
In My Violence
In My Turbulence
Through My Fear
And My Confessions
In My Anguish And My Pain
Through My Joy And My Sorrow
In The Promise Of Another Tomorrow
I'll Never Let You Part
For You're Always In My Heart 「 Will You Be There」
上2枚は、6月25日、26日
下は5月5日の姿。
鮮やかでもなく、薄くもない、
類い稀なる、深い紫です。
「この予期しない悲劇的なニュースを受けて、非常にショックを受けています。
今日、わたしはかわいい弟を失った。私の魂の一部は彼と共に去った」
フジテレビの特番のなかで紹介された、
クインシー・ジョーンズのメッセージです。
類い稀なる、才能でした。
そして、孤独な魂でした。
享年50歳
追悼
マイケル・ジャクソンさん死去…ロサンゼルス自宅で倒れる<
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090626-00000241-yom-ent
http://www.asahi.com/culture/update/0626/TKY200906260005.html
マイケル・ジャクソンさん死去…映画でも活躍した希代のエンターティナー - goo 映画
↑応援のクリックをお願い致します。
にほんブログ村 花ブログ バラ園芸にも、参加しています。
↓の1クリックをお願いします。
にほんブログ村