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枝下用水日記

資料室前の花壇がきれいになりました

資料室の逵です。
本日(4月14日 晴)の旧取水口の水位は94cm、石は4つ見えます。

今日は午前中、豊田市駅まで出て、銀行の用事を済ませたりしていました。
資料室に戻ってくると、焼却炉跡の花壇とそのまわりの草を抜いてくださっている方がいます。誰だろう?声をかけました。


「いつもここを散歩していて、草が生えちゃってるなあって気になっていて。勝手なことしたら怒られちゃうかなって思ったけれど、昨日も草を抜いていたの。今日はその続きをしてるところ」
見るとその抜き方がプロで、きちんと根っこから抜いてくれているので、とってもきれいになっています。私も一緒に草を抜くことにしました。

資料室のそばの坂を上がったところに暮らすMKさんは1939(昭和14)年、上矢作町生まれだそうです。矢作川研究所にいたときに上矢作町で聞き取りをしたことがあったので、そのときの話をしながら昔の話を聞きました。晴れた日は家の手伝いがたくさんあって、学校の行くのは雨の日だけだった。中学生の夏休みのころは、親に混じって営林署の管理する山に入って木を植えたり草を刈ったりしたといいます。「営林署の人は自分たちはいらないと言ってお菓子を分けてくれるんだけど、それが嬉しかった」と話してくれました。

花壇の草を抜いていると、大きなオキナワウラジロガシのドングリの実生を3つも見つけることができました。
これは今年2月、徳之島を愛するHさんにお世話になり、徳之島を訪ねたとき、剥岳林道(世界自然遺産地域)に環境NPOの方の案内で入れていただいたとき、たくさん落ちていたオキナワウラジロガシのドングリ(写真右)を拾わせてもらったのです。旅から帰ってきて2月15日に焼却炉跡の花壇に植えてみたのですが、それから2ヶ月、徳之島とは暖かさも違うことから、まさか芽が出るとは思ってもみませんでした。
左が廃線路で拾ったドングリ、右がオキナワウラジロガシのドングリ、大きさはこんなに違います。


MKさんが「知らなかったら抜いちゃうわよ。きちんと書いておいたほうがいい」とおっしゃるので、ネームプレートを付けました。3つ芽が出ていますが、育つといいなあ。


花壇の中央はテンダイウヤク(天台烏薬)、これは2019年秋に和歌山県新宮市の徐福公園で実をもらって、これも芽を出し育っています。テンダイウヤクは秦の始皇帝の時代に中国から不死薬を探して日本に来た徐福という人物が探し当てたと伝わる木です。
MKさんにそんな話をしたら、「じゃあこれから通るたびに手を合わせるわね」と言ってくださいました。
本当にきれいになって、ありがとうございます。

今日は午後から隣の公民館で枝下町チームのボッチャの練習があって、声をかけてくださる方もあり、資料室周辺はとてもにぎやかでした。
週明けには草刈り機でこの周辺の草を一気に刈りたいと思います。そろそろ草との戦いが始まりますが、こんなふうに知らないところで気にかけてきれいにしてくださる方がいると思うと、私も通る人が気持ち良い場所にしようと思います。

コメント一覧

shidareyousui
そこまで大きくありませんが、親指くらいはありますね。
メルセデス
これがどんぐりヽ( ̄д ̄;)ノ=3=3=3
まるでヤシの実です(`・ω・´)
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