資料室の逵です。
本日5月20日の旧取水口の水位は101cm。今年の梅雨はしっかり雨が降っています。去年の7月の長く続く雨を思い出しています。いっそう水位の変化に気をつけることにします。
今日は嬉しいことがありました。念願の枝下用水資料室の案内板ができたのです。
昨春、枝下町老人憩の家に枝下用水資料室が間借りすることになったとき、困ったことは11号線に道案内の表示がなにもないことでした。資料室の開室を知って訪ねてきてくださる方が「近くまで来てるはずなんだけど」と電話がかかってきて、11号線まで出ることも度々ありました。いまとなっては専属大工さんとなっているNSさんが初めて訪ねてきてくださったときには、「どこで曲がるか分からなくて旧枝下駅に来たんだけれど、行き過ぎだよね？」と言われて、「そこに車止めて、廃線路を矢作川の下流側に歩いてきてください」と言ったら、到着したのはよかったのですが、廃線路脇に生えていた雑草のひっつき虫が、もう笑うしかないくらいズボンについてしまっていて、みんなで取ったこともあったくらいでした（今は廃線路は快適に歩けます）。
そこで『続・枝下用水日記』にはこのような案内を載せていました。
なんとか、枝下用水資料室はここを曲がってくださいという道案内板を出したいと願っていました。市役所にも問い合わせてみたのですが、道案内板を立てるというのは結構手続きの大変なことだそうで、でもたどり着けないという声が多いため、一時的に段ボール紙で、道の反射板に案内の矢印をくくりつけていた時がありました。（あまりのしょぼさに、これなら文句言われないでしょうと周囲に言われたのですが、雨で悲惨な状態になってしまって、恥ずかしくて取りました。）
というわけで、あとは道沿いの土地の所有者にお願いして看板を立てさせていただく以外ありません。私が突然お願いに行くのでは驚かせてしまうから、地元の方がまずは話をしてくださって、それからお願いに伺おうということになりました。
地元の方が話をしてくださって、それからこんな案内板ですと持って伺ってみると、地主の方は、私たちが枝下用水のことに熱心に取り組んでいることに感心してくださり、そんな板ではすぐに腐食してしまうから、パイプを埋め込んでそこにはめるようにするとか、工夫した方がいいのではないかと気にかけてくださいました。
早速、大工のNSさんに報告すると、その通りだと腐食止めの加工をしてくださり、今日、はるばる設置に来てくださいました。
まずは設置場所の草抜きをと思っていたのですが、草は刈り取られていました。ありがとうございます！枝下町でいつも思うのは、こういう、知らないところでいつのまにか手が差し伸べられていることです。
私が助手をつとめ、案内板の設置が始まりました。
こんな作業をしていたら、道の向こうでKYさんが気づいて来てくださいました。「先週来てなかったでしょ。コロナでお休みになったのかと思ったわ」といわれました。いやいやと事情をはなすと、引き返して、スナップエンドウとサニーレタスを持ってきてくださいました。いつもいただくもので季節が巡っていくことを感じています。
さあ、完成です。枝下用水資料室は今後の上昇を意味するために、微妙に斜め上にして看板は設置されています。NSさんのアイデアです。頑張ります！！
この位置でいいかな？見えるかな？いろんな角度から確認してみました。豊田市街から走ってきたら、こんなふうに見えてきます。
何もないところなので、気をつけていれば気づいてもらえるでしょう。
行き過ぎてしまったら、戻ってきてください。
ずっと欲しかった道案内板ができました。もう迷わないで来ていただけそうです。11号線を通勤路など日常使っている方たちも「あっ、看板があるぞ」と気づいていただけそうです。来室者は増えるかな？
念願が叶い、なんとも嬉しいことでした。地主のMKさんはじめ、多くの方の応援とご協力に改めて感謝しています。
