茨城の山紀行(日記版)ー四国遍路の旅特別版

四国八十八か所霊場をめぐる歩き遍路版を、「茨城の山紀行(特別版)」としてブログを立ち上げました。

「阿波の国」-発心の道場(三日目)

2015年01月10日 | 日記
歩き遍路の三日目は、山間の「植村旅館」から、鮎喰川沿いを下り、国府町にある十三番札所「大日寺」から十七番札所「井戸寺」までの五つの札所を一気に回るコースである。そして、今日の宿泊は、十七番札所の門前にある「おんやど松本屋」だ。

常楽寺で金を突く
山間の植村旅館を出てからは、鮎喰川沿いの静かな風景、畑の中に残されている昔の遍路石と思われる物などをを楽しみながら歩く。途中には、お茶屋果物までが置かれている「遍路休憩小屋」がある。疲れた身体には本当に癒される。

鮎喰川に沿った風景

遍路の名残と思われる

お茶屋果物までが置かれている遍路小屋
第十三番札所「大日寺」からは、それぞれ2km~3km間隔で、次の札所に着く。一つ一つの札所が特徴のある建物で、それらを楽しみながらのお参りとなった。今晩の宿は、井戸寺の門のすぐ横にある宿で、ゆっくり疲れを取る事が出来た。

第十三番札所「大日寺」

第十四番札所「常楽寺」

第十五番札所「国分寺」

第十六番札所「観音寺」

第十七番札所「井戸寺」

「阿波の国」-発心の道場(二日目)

2015年01月09日 | 日記

第十一番札所「藤井寺」

第十二番札所「焼山寺」の参道
11月19日、歩き遍路の二日目だ。今日は、第十一番札所「藤井寺」と第十二番札所「焼山寺」を歩く予定を組んだ。


藤井寺から焼山寺の間は「遍路転がし」とも言われる、13kmの山道を越えなければならない。そのために、藤井寺の麓に宿をとり、朝早くに焼山寺へ向かう遍路が多い中、私たちは、藤井寺まで8km歩く「旅館八幡」に宿泊し、さらに焼山寺を超えて10km歩く「植村旅館」への宿泊を計画してしまっていた。焼山寺への「遍路転がし」を少し甘く評価してしまっていたようだった。
旅館八幡を6時30分頃に出て、吉野川にかかる「浮沈橋-川島橋」を渡り、藤井寺に着き、お参りを済ませて遍路転がしの道に入った時には、9時30分を過ぎていた。5時間以上はかかるといわれている遍路道、このペースで歩けると思っていたが、朝の、藤井寺までの歩きでエネルギーを使っていたためか、普段の山歩きのペースがなかなか出てこない。
焼山寺の参道に着いたのは、午後3時を超えていて、宿泊予定の「植村旅館」に電話をしたら、焼山寺を下ったところの「鍋岩」まで迎えに来てくれるという。秋の夕暮だ。日が落ち始めたら、あっという間に夕闇が迫る。焼山寺へおお参りを済ませて、鍋岩までの道路約4㎞を下る。鍋岩集落に着いた頃には、周りは暗くなっていた。人影もないところで迎えの車を待った。迎えがなければ、ここから約6kmの道を歩かねばならなかったところであった。
植村旅館に着くと、洗濯を宿の方がしてくれるという「お接待」があり、心が温まった。




 
吉野川の浮沈橋を渡る
 
焼山寺に向かう入り口と遍路転がしの案内看板
 
焼山寺への道と長戸庵
  
遍路道に掲げられている看板と焼山寺途中の浄蓮庵近くの大師像

二日目にして、苦戦した「歩き遍路」であったが、遍路途中でも「お菓子や果物を貰うお接待」を受け、元気を出して三日目に向かおう!と元気を出して眠りに着いた。

「阿波の国」-発心の道場を歩く!(一日目)

2015年01月06日 | 旅行
四国八十八か所の遍路道(1116km)は、徳島県(阿波の国23札所)を「発心の道場」、高知県(土佐の国16札所)を「修行の道場」、愛媛県(伊予の国26札所)を「菩提の道場」、香川県(讃岐の国23札所)を「涅槃の道場」ともよばれている。
今回は、徳島県の23札所(発心の道場-220km)を、11月18日~23日の6日間で歩いた。


一番札所「霊山寺」をスタートした歩き遍路は、柿の木畑が目立つ道を、二番札所の「極楽寺」から十番札所の「切幡寺」までを一気に歩いた。
歩くことに集中しすぎ、周りの景色や、一つ一つの札所については記憶が薄いだけでなく、写真もあまり撮れていなかった。



この時期、遍路の道は「熟した柿の木」がいっぱいだった


異国風情を感じる、六番札所「安楽寺」の山門

異国風情の山門の安楽寺、十楽寺を超え、第八番札所の熊谷寺は、大師堂が急な階段の上にあり、歩いてきた疲れがどっと強く感じる札所であった。

 
                     熊谷寺の境内、階段の上に見えるのが大師堂

第九番札所の法輪寺を過ぎると、今日の最後の札所切幡寺に着く。ここは、最後に333段の階段を昇り下ってこなければならない難所だ。
 
           法輪寺の山門                                       切幡寺の境内

初日の最後の札所へのお参りを終え、本日の宿「旅館八幡」に向かう途中に、遍路小屋がった。歩き遍路で「野宿」もできる遍路小屋だ。初めて触れた「歩く遍路の厳しさ」のようなものを感じる施設だった。

四国八十八か所遍路の旅ー強い味方「遍路マーク」

2014年12月14日 | 旅行
八十八か所の歩き遍路の旅には、当然ながら「地図」は欠かす事ができません。
しかし、地図を見ながらの歩行は、それこそ危険極まりないし、不便で仕方がありません。そこで助けられるのが
「遍路マーク」です。要所要所の電柱や橋の欄干等々に、道を案内しているのが「遍路マーク」です。
さまざまなシールがあり、目を楽しませてくれるし、疲れも癒してくれます。








心が癒される「遍路マーク」から、グローバルな
「遍路マーク」まで、いろいろ張られており、安心して「遍路の旅」が出来ます。
遍路道を維持管理されている方々に感謝!感謝!


次回からのブログでは、今回の参拝した札所や、遍路歩きの中で見たこと感じたことを書いていきます。

四国八十八ヶ所歩き遍路の旅ー旅立ちにあたり

2014年11月28日 | 旅行
特に信仰心がある訳ではないが、四国八十八ヶ所札所をまわる遍路の旅に出ることにした。
今回は、11月17日に自宅を出発、24日に帰宅し徳島県の一番札所(霊山寺)から23番札所(薬師寺)を歩きました。
初めての経験で、右も左もわからず、ただ、歩くことにのみ専念した感じでしたが、民宿への7泊と約160kmを
歩いた経験は、非常に貴重なものでした。
今後は、高知県・愛媛県・香川県の各札所を巡ります。

このブログは、遍路の旅の中で出会った出来事や、四国の風景・食べ物などを案内できればと思います。


霊山寺の山門前
11月7日の夕方に、徳島県鳴門市の「一番札所 霊山寺」に着いた時の写真です。ここの札所で遍路用品を
揃えるために、旅姿のままです。



最初に宿泊した、霊山寺近くの「観梅苑」の前で
11月8日、いよいよ遍路の旅のスタート、最初に宿泊した「観梅苑」の前で緊張している私です。