しあわせ仮説:古代の知恵と現代科学の知恵

「しあわせ仮説」の訳者による本の紹介ページ。本をもっと活用してもらうために作りました。

このサイトの目次

2012-08-31 18:16:39 | 本の紹介
◆本の紹介
 -しあわせ仮説の紹介 
 -各章の概要 
 -他国バージョン
著者紹介 
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◆もっと幸せになるために
 -本を使ってもっと幸せになる方法 
 -【ステップ1】自己診断
 -【ステップ2】精神状態を改善しよう
 -【ステップ3】人間関係を改善しよう
 -【ステップ4】仕事を改善しよう
 -【ステップ5&結論】あなたを超越した何かとのつながりを改善する
授業で本を使う人へ
◆リンク
◆訳者のページ

※少しずつ更新していきますので、まだできていない内容があります。
しばらくお待ちください。

各国バージョンのしあわせ仮説

2011-09-02 10:07:01 | 本の紹介

しあわせ仮説の原著「Happiness Hypothesis」は、現在5ヶ国語以上の言語に訳され(翻訳者が把握しているところで)、多くの国で出版されています。

いろいろな国でのしあわせ仮説をご紹介!

訳者は個人的に、象の写真のアメリカ版が好きですけど、日本版もきれいですよね?
著者本人からも、とってもきれいで素敵な表紙だとお褒めをいただきました^^


アメリカ版


アメリカ初版

アメリカ初版

英国版

スペイン版


フランス版


オランダ版

ブラジル版


各章のサマリー

2011-08-31 19:31:57 | 本の紹介
各章の紹介です。

オリジナルのサイトでは、いくつかの章の全文が読めますが、このサイトでは、まだそこまで対応しておりません。(検討中です)原書に興味があれば、オリジナルのサイトを覗いてみてください。

Happiness Hypothesis Read Chapters


序章:過剰な知恵

知恵の言葉がわたしたちに押し寄せてくる。そのうちのどれがわたしたちを変えてくれるのだろう?なぜこの本を書いたのか、どのように10のアイディアが選んだのか、どのような内容が書かれているのかを簡単に紹介している。


1章:分裂した自己

なぜなら、肉の欲するところは御霊に反し、また御霊の欲するところは肉に反するからである・・・(聖パウロ)

心は、いろいろな方法で分裂しているが、本当に問題となる分裂は、意識的/筋の通ったプロセスと自動的/潜在的なプロセス間の分裂である。これら2つの部分は、象と象の背中に乗った象使いのようなものである。象使いが無理やり象を支配することができないということによって、わたしたちの精神生活の多くの謎、特になぜわたしたちが意志の弱さにこれほどまでに苦労しているのかという謎は説明がつく。象を調教する方法を学ぶことが自己改善の秘訣なのである。


2章:心を変える

全世界は変化し、人生は思考によって作られる(マルクス・アウレリウス)

どうして楽天的な人と悲観的な人がいるのだろうか?人には、自分と似た名前を持つ恋人や、職業を選ぼうとする傾向があるが、それはなぜだろう?象の自動的な感情反応は、人生全体においてわたしたちを方向付ける。瞑想や認知行動療法やプロザック(薬)を使って、これらの自動的な反応を変える方法を学ぶ。


3章:報復の返報性

子貢が尋ねた。「ただの一言で生涯これを行うべきだというものが、ありましょうか。」師が言われた。「それは、返報性ではないだろうか。自分にしてほしくないことは、他人にたいしてもしないことだ。」(孔子)

多くの種が社会生活を送っているが、哺乳類の中では、人類(とハダカデバネズミ)だけが、巨大な協力的組織の中で生活することができる、ウルトラ社会的である。ゴシップに補完される黄金律は、わたしたちの成功の秘密だ。返報性の深い仕組みを理解することは、あなたは自分の社会生活の中の問題を解決し、人々があなたを利用しようとする様々な手腕から自分を守るのに役立つだろう。


4章:他者の過ち

なぜあなたは、隣人の眼のおが屑を見つけることができるのに、自分の眼の中の丸太に気づかないのか?(キリスト)


わたしたちのウルトラ社会性はある部分、わたしたちが常に、自分では気付かずに、自分自身が他人にどう認知されるかを操作しようとするということである。わたしたちは、他者の過ちを明白に見ることができるのに、自分自身の過ちに対しては盲目である。偽善は、人間の道徳の一部であり、わたしたち全員に争いの生活を強いている。道徳の色めがねをはずし、あるがままの世界を見る方法を学ぶ。


5章:幸福の追求

あなたがそうなってほしいと思うような出来事が起こるように望まず、あるがままに起こるように望みなさい。そうすればあなたの人生はうまくいくだろう。(エピクテトス)


わたしたちはしばしば、幸福は内側から訪れ、外的なものの中に見つけることはできないと聞かされる。1990年代のしばらくの期間、心理学者は外的な状況は関係ないという古代賢者の意見に同意していた。しかし、現在わたしたちは、いくらかの要素は関係するということを知っている。お金をうまく使うことを含め、何をすればあなたの幸福を改善することができるかを見つけ出す。仏陀とエピクテトスは、極端すぎたかもしれない。西洋が行動と追求を重視してきたことは、正しくなされる場合には、それほど間違っては無い。


6章:愛と愛着

自分を孤独だと見なし、すべての物事を自らの有用性の問題であるととらえる人は、誰もしあわせに生きることはできない。もし、自分のために生きたいのなら、隣人のためにいきなければならない。(セネカ)


あまりにいろいろな種類の愛があるが、愛がどこからきたのか、愛とは何であるかがわかれば、それらすべては筋の通ったものに思えてくるだろう。さまざまな種類の愛を理解することで、なぜ人が愛による間違いを犯すのか、なぜ哲学者が愛を憎み、悪い助言を行うかが見えてくる。


7章:逆境の効用

私を殺さないものはすべて、私を強くする


PTSDを引きおこさない限りは、そのとおりである。自分の苦悩から成長する人がいる。この章では、その理由と方法と、あなたがトラウマ後成長の成功率を上げるために何ができるかを説明している。


8章:徳の至福

良識を持って、気高く、公正に生きることなく、楽しく生きることはできない。そして、楽しく生きることなく、良識を持って、気高く、公正に生きることはできない。(エピクロス)


徳はそれ自体で報われるのだろうか?そのとおりであるが、現代の西洋では、わたしたちは、良い土壌の中でほとんどの徳を育てる能力を失ってきた。徳は親切にすること以上の意味を失ってしまっている。わたしたちはどこで間違い、どうして様々な社会で共通する道徳を作りあげることができるのだろう?


9章:神の許の神聖性、あるいは神無き神聖性

私たちは、高貴を貶める低俗や、大いなるものを貶める小さなものを許してはならない。つまらぬ部分を養うものはつまらぬ人間になる。大いなる部分を養うものは大いなる人間になる。


神聖さや尊さの認識は、人間の心の基本的な機能である。嫌悪の感情、道徳的高揚、そして畏敬はこの次元について教えてくれるが、すべての人が耳を貸すわけではない。この次元を見て初めて「宗教的右派」を理解できる。そのことをほとんどの自由主義者や非宗教的思想家はわかっていない。この次元を理解することは、人生の意味を理解する上で必要不可欠である。それが、最後の章のトピックである。


10章:幸福は「あいだ」から訪れる

自己の中に存在するものすべてを見、存在するものすべての中に自己を見る人は、何も恐れなくなるだろう。(ウパニシャッド)


人生の意味とは何か?この問いは、その形では答えられないが、少し言い換えれば、答えることができる。その答えの一部は、自分自身を束縛し、人々や計画に自身を投じ、共に「ヴァイタルエンゲージメント」状態に入ることである。またほかの答えは、「レベル間コヒーレンス」状態をあなた自身とあなたの人生の中で得ることである。宗教は、これらの欲求を満たすように進化してきたひとつの仕組みである。宗教無しでも意味と幸せを見つけることはできるが、効果的な代用品を見つけるためには、わたしたちの進化した宗教の性質を理解しなければならない。


11章:バランスの上に

万物は、相反するものの戦いから生じる(ヘラクレイトス)


陰と陽という古代の思想は、もっとも懸命なアイディアである。わたしたちは、両方の見方が必要である。古代宗教と現代科学、東洋と西洋、自由派と保守派。知恵の言葉は本当にわたしたちに押し寄せてくる。しかし、たくさんの源流の中から、引用だけすることによってのみ、わたしたちは賢くなれるのだ。

しあわせ仮説の紹介

2011-08-26 15:50:52 | 本の紹介

本書は、10の偉大な思想について述べたものです。それぞれの章において、世界の文明によって発見された1つの思想を吟味しています。そして、それに対して現代の科学的研究からわかっていることを踏まえて疑問を投げかけ、その中から現在のわれわれの生活に今なお応用できる教訓を抽出しました。これは、高潔で、幸せで満ち足りて、意味のある人生をどのように構築するかを示した本なのです。
「幸せとは何かを知りたければ、まずハイトからはじめなさい。これが読者に対するわたしのアドバイスだ。」

--マーティン E.P. セリグマン ペンシルバニア大学 心理学教授、「世界でひとつだけの幸せ」著者

原文:著者による本の紹介
HappinessHypothesis.com