シャンソンパリ

日々雑感です

今日の1日(おかねが おかねが)

2022-01-23 20:17:37 | 日記
山之口貘という詩人がいた
(1903〜1963)
沖縄出身で、決して豊かではない生活を送りながら、子煩悩で、ほのぼのとした空気の漂う詩を残している

「結婚」という詩がある

"詩は僕を見ると 結婚々々と鳴きつゞけた
   ー略ー
僕はとうとう結婚してしまったが
詩はとんと鳴かなくなった

いまでは詩とちがった物がいて
時々僕の胸をかきむしっては
箪笥の陰にしゃがんだりして
おかねが おかねがと泣き出すんだ"




この「おかねが おかねが‥‥」のくだりが私は気に入っていて、時々箪笥の陰から言ってみるのです〜