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春の中国旅紀行 ~Vol.6 清明節旅行で会った二人~

2011年04月15日 | Travel in China
4月2日から5日の成都・九寨溝旅行。

なんだけど、最後の4月5日の日記の前に
九寨溝でお世話になったタクシーの運転手さん二人の話を書きます♪


九寨溝ではこの二人にいろいろ連れて行ってもらったし
その運転手さんから生活や考え方等を聞くことができました。


まず一人目は藏族(チベット民族)の扎西さん。
なんて呼んだらいいか聞くと
「そのまま扎西って呼んで」と言われました。
そして付け加えられた説明では
藏族には「苗字」「名前」っていう概念がないんだ、ということでした。

(中国人だと、「小」+苗字の一文字だったり、
 苗字一文字+「姉」だったり、本人お気に入りの呼び方があります)

彼は生まれてからずっと九寨溝・黄龍地区を出たことがないそうです。


<以下はWikiより>
 住んでいた藏族以外の人に初めて発見されたのは1970年。
 1992年にユネスコ世界遺産に登録。
 その後開発が始まり、空港は2003年開通。


ということで37歳の扎西さんが若かったころには
道路も車もなく、域外から観光客が来たり
生産物を域外に売ったりするという発想はなかったそうです。

なので彼らはみ~んな馬に乗るのが得意。
食べるものを取りに山に行くのも、普段の移動手段にも
子どもでも立派に馬を乗りこなすのが普通だったそうです。
(いまでも乗れて、山菜採りなどは馬で行くとのこと)


前々回のブログでも紹介したこの秘境でしか取れない
草(漢方?)を日々食べて暮らしているから
病気になったことなんかないって言ってました。
カッコイイ★

「道路が出来て空港がオープンして、世界中から観光客が
 来るようになったことって、よかった?イヤ?」
って聞くと迷わずに「いいことだと思う!」との返事が
返ってきました。

「これまでは沢山薬草をとっても自分たちが食べる以外は
 どうしようもなかったけど売ることが出来るようになったし」
って。

でもまた別の時には
「都市の人はお金を稼がなくちゃいけないから可愛そう。
 ここの生活は幸せだ」とも言っていました。

もちろん今は張り切ってお金を稼いでいて
稼いだお金は必要な分は使うけど残ったら
寺院に寄付してるんだ、って。

「だって、お金なんか沢山あっても仕方ない。
 なくっても幸せな生活には関係ないし」
って。

仕事があるときはする、
でもないときもある
そしたら友達とお酒飲んだり歌ったり踊ったりしてるって。


今回の東日本大震災のことも話題に登りました。
「家族や友達は大丈夫か?」と気遣ってくれた上で
四川大地震のときは九寨溝も大きな被害を受けた
と言っていました。
(震度はわかりませんが)建物や道路はことごとく
崩れたとのこと。

「じゃあ、電気や水も不便したの?」と聞くと
「当然そんなのは全然だめだった。
 復旧にも時間がかかった。
 でも特に困らなかったけどね。
 水はいくらでもあるし。昔は電気なんてなかったし」
と明るい笑顔。

たしかに・・・
この後に書く飛行機の遅延でも感じたけど
山では自然に逆らうことはできない。
自然が許す中で暮らし、自然がご機嫌斜めなら
待つしかない。
どうせなら、自然と仲良く暮らしていくしかない。

もちろんこの街にも今は電気や車やインターネットや
全てあるけれど、でも
ここに暮らすと自然のなすがままの生活が消えてしまう
ことは不可能だなと思いました。



タクシーの運転手、二人目は成都出身の40代のおじちゃん。
彼は漢民族ですが、娘さんが二人。
一人っ子政策は?!と聞くと、奥さんが少数民族のChen族なので
一人っ子政策の対象外なんだそう。

娘さん二人は今成都の大学生。
彼と奥さんは夏場は九寨溝で観光業で稼ぎ、
冬場は成都で暮らしているそう。

成都で何しているの?ときくと、働いてなくて、
ただ友達と昼から麻雀したり遊んでるというのにびっくり。

1998年、成都郊外の工場で九寨溝出身の奥さんと知り合い結婚。
当時開発が進む九寨溝の方に行けば何倍もの収入が得られると
いうことで、九寨溝&成都ダブル生活を始めたんだそう。

当時成都で工場の月給は800元。
同じ時に九寨溝でタクシーの運転手をすると、最盛期には
1ヵ月1万元!!!

今は最盛期には3万元、去年の10月に稼いだそう。

もちろん毎月3万元じゃないけど、4月~11月で、数万元。
もう成都で働く必要はないそうです。

九寨溝にももちろん家があるわけですがこれは賃貸。
一方成都には2つ持家。
市内と郊外に一つづつですって。

成都の不動産価格は毎年物凄い勢いで上がっているという話から
「日本の家はいくらくらいするんだ」と聞かれて答えると
「日本はそんなに高いのか、じゃあ成都で家を買った方が
 いい。うちの隣が今売りだしているからどうだ?」と
値段を教えてくれました。

坪に直すと日本円にして@20万円くらい。
成都郊外の戸建てエリア。

上海は東京都変わらないくらいの値段まで
上がってきてるけど、地方はまだまだ安いねっ

彼のように漢民族が九寨溝で重宝される理由は二つ。

・少数民族の人は普通語がしゃべれない人も多い。
 観光客には普通語で対応が必要。

もう一つは、彼も「う~ん、何て言ったらいいかな、
うまく言うのが難しいんだけど」と躊躇しながら

・少数民族、特にChen族は「個性特別怪」なんだそうです。
 個性は個性だけどここでは性格や性質的な意味。
 怪は変、おかしい、変。かなりネガティブな表現。

奥さんがChen族の人が言うのも不思議だけど。
例えば?って聞くと、だましてお金を多く取ろうとか
盗もうとかっていうのが多いそうな・・・。

今回はChen族の人とは関わる機会なかったから
わからないけど・・・
そうなのかな?


でもこの二人の運転手さんはとっても親切で
閑散期に貴重なお客さんだったからっていうのも
あるんだろうけど

一緒にどうやって観光するのがいいか考えてくれて
ちょっとスーパー寄ってほしいとか
美味しい中華が食べたいとか
いろいろ希望に答えてくれました!!

実際には空港について声かけてきた運転手さんに
アテンドしてもらえばいいと思うけど
一応彼の番号書いておきます。
(言葉は普通語のみです><あしからず)

187-8376-1666
135-5177-4311

個人ではなくて会社(九旅集団)の社員としての
携帯番号。でも個人が取ります♪

九寨溝は本当に素敵なところでした。
今のところ中国の旅行地としては唯一のお勧め。
あ、ハルピンの雪まつりもお勧めだから唯二だ★

文章ばっかりになっちゃったけど。
明日九寨溝~成都~上海の日記書いたら清明節旅行(完)っでっす
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