◆うんばおしゃたなあがっ・・・乳母日傘とか馬鹿の高上りといった意味合いの成句
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育てることを表す古語に「生す(おおす)」というものがあるが、うんばは乳母(おんば)おしゃは「おおす・は」の転訛と捉えておこう。たなあがっ。は棚上がるで高いところに上がると考えれば、乳母日傘と馬鹿の高上りという二つの成句が合わさったものととらえられよう。
【用例】
あんまっ子どんの世話ばし過ぎれば、「うんばおしゃたなあがっ」ちゆうごてワガママで人んこっのわからんもんに育ってしまうぞ。
【一般語訳】
あんまり子どもの世話をし過ぎれば、「うんばおしゃたなあがっ」ということわざもある通りワガママで他人のことを思いやれない者に育ってしまうぞ。
☆子どもの頃に生き物を育てることを周囲のおとなたちは「おす」と表現していた。しかし、私たちの世代はすでに使うことがなかったような気がする。