体温前後の驚くべき気温の日々が続いていて、なんとか付き合っていくしかないが、子供たちは夏休みというのに外に出て遊ぶこともままならないことを気の毒に思う。
先日ラジオを聞いていたら、「子供のころの外遊びは子供の成長にどんな影響があるか」というようなことを話していたが、自分としては何を学んだのだろうかとちょっと考えをめぐらしてみたた。
愚考のいくつかを書いてみよう。
①決断力や勇気
川や海に遊びに行くと、離れた石を飛ばないと目的地に行けないことがよくあった。さて、飛べるか飛べないか。しくじればずぶ濡れになるかケガをするか。迷いつつも意を決してエイヤット飛ぶ。そんなことを繰り返して、決断する力や思い切る勇気を学んだような気がする。また、ワルイことをした時に謝る勇気やケンカのあとに和解する勇気。
今思い出したが、ケンカのあとは外野が仲立ちをして最後に当事者を握手させて和解させていた。まさに戦争の非当事国による「調停、仲裁」である。ガキながらスゴイ演習をしてきたものだと驚く。
②上には上がいる、というか、世の中は実力社会であるというようなこと
めんこ(福江っ子はメンチと言っていた)や投げ独楽、ビー玉でもよく遊んだが、
上手い奴はどんどん敗者からの「没収」が進み「豊か」になり、下手な奴は取られるばかり。何とか強くなりたいと競ったものだった。まさに世の中の法則を学ぶ道場のごとし。また、こういう遊びの場には近所の年の違う子供も混じって、長幼序有り、されど実力優先の「親しき仲にも礼儀&実力有り」ということを学んだような気がする。
③仁、義、礼、智、信というようなこと
ずいぶん大げさなようだが、結局これを学ぶ場でもあったと思う。
仁・・・困った立場や弱い立場にたった者を励ましたり助けたりする
義・・・やらなければ人として恥だといことを実行する
礼・・・親しき仲にも礼儀あり
智・・・遊びといえども楽しんだりこなしたりするためには考えて工夫をする
信・・・信頼、信用なくして人とのつきあい(遊び)はありえない。
ざっとこんなことが頭に浮かんだ。