哲郎と連太郎はマチ子のところに、
今度こそ助力してくれるよう頼みにいった。
前回は、気が進まないといわれ断られていた。
マチ子はたった一回だけ溜息をついて、
哲郎と連太郎のそれぞれを一瞥して返答した。
あなたたち、どの面下げてそんなこといえるの? と。
いままでこの私にしてきたことを思い出しなさい、
自分たちの行為を棚に上げておいて、
一体どの口からそんなことをいえるの? と。
私がこの年になるまで、
現実世界のリアルの生活で世間的な結婚ができず、
ふと気付いたらいつの間にか、とされてしまったのは、
一体どこの誰の仕業だったの! と。
そこまでいわれても哲郎と連太郎は食い下がった。
怒りが沸点に達したマチ子は、二人に雷撃を見舞った。