セッション

Session 

Chapter 7

2008-05-05 17:20:58 | Weblog

哲郎と連太郎は半年前の遠征を、
若干の反省を込めて振り返っていた。
結局あれでは中途半端なやり方だった、と。

二人の見通しは確かに楽観的すぎた。
しばらく数年は動きを控えるのではないかという、
ギイに対する予測が外れたことを、
二人は歯噛みしながら知った。

今度こそ万全を期して、
前回よりさらに周到に準備を施して、
大軍を擁して大規模な現世干渉をしてくると、
ギイの決意のようなものを、二人は感じ取った。

康晴と円楽が二人の前に現れた。
康晴は腕を組んで丸メガネを光らせて唸っていた。
円楽は大笑いしながら得意のセリフを発した。
こいつぁいけねぇや、ダハハハ!