選挙マニア 選挙資料室

地方選挙データなど、意外とストックが役場にもない選挙データを、個人の独断・偏見でうぷして行こうというものです

夕張問題

2007-03-13 10:06:30 | 選挙についての個人的意見具申・雑感
財政再建団体となってしまった夕張市の市長選挙は、来る統一地方選挙の後半に市議選と
合わせて行われます

それに先立って行われた選挙管理委員会の、立候補予定者対象の事前説明会には
当日の出席者6人のうち、5人が夕張市外の在住者で、外国在住の人もいたそうです

日本の公選法は、首長選挙については、当該自治体以外からの立候補も認めております
だから、法律上問題はありませんが、住民の思いは複雑と言った所です
中には、「他になり手がいないから、立候補が自分だけなら無投票当選できるのでは。
小遣い稼ぎになるかも・・・」というような理由で立候補を「決意」したような方もいる始末です
(この人は、他の候補の多さに驚き、出馬を断念した)

夕張を建て直すプランがあれば、どこのどんな人でもチャレンジはいい事ですが、あからさまに、
「小遣いになる」「目立つ」というだけでチャレンジされると、公選法が冷やかし立候補を防ぐ為
「首長選挙被選挙権は、当該自治体在住者のみ」と変えられ、
それが結果的に、地域住民の選択肢を狭める結果にもなりかねません

地元新聞記者の問いに、住民の一人が「冷やかしだけで立候補するなら人間として最低の行為」と、激しい怒りをぶつけていました
この言葉の意味は重いと感じます

私は個人的に、組織の後援・知名度が無かったり、弱小的なイメージというだけで
「主な立候補者」「泡沫候補」の区別をする一部報道の姿勢に疑問を感じております
首長選や、国政選挙になると、このような選別が目立ち、多少不愉快な気分にもなっていました

しかし、夕張における「小遣い稼ぎ」表明者のような態度を見れば、そういう報道も
「むべなるかな、仕方ないな・・・」とも感じてしまいます

変わる公選法 マニュフェスト 地方首長選挙において解禁!

2007-03-07 16:45:38 | 選挙についての個人的意見具申・雑感
こんにちは

朝から方々でPCをいじくっていますので
少々頭がボーッとしています
このような時は、学生時代良く図書館に直行したものです
図書館という空間は、ホント、独特な心地よさがありますね

そんな場所へ安住!を目指したわけではありませんが、
一時図書館司書になろうと画策した時期もありました
しかし、想像を絶する難しさと難解さに、生粋の物ぐさ野郎の私は
早々と白旗をあげましたがwwww

えー、さて、マニュフェストが地方首長選挙において解禁となりました
来る統一地方選挙開始をもって正式にOKとなります
別に横文字で「マニュフェスト!」と気張らなくても良いのでしょうが
多様な方式で政策がPRできるのだったら、これは歓迎すべき事だと思います

公職選挙法は、この半世紀の間、大型選挙の度に勃発してきた
「法の網を掻い潜る」巧みな選挙違反事例の「痛い教訓」を経て
変更・改善が続けられてきた感じが致します

公選法は、時代の流れと共に、不便だった所は徐々に制度も改善されてきました
TV政見演説放送然り、投票時間延長然りです

しかし、それと同時に、公立の学校の体育館や、公会堂を使用して
国政選挙や知事選挙で行われていた公営の「立会演説会」が
「TV政見放送定着」等を理由に、廃止になってしまったのは、
ちょっと時代に逆行した決定なんじゃないかなあとも個人的に感じてます
今からでも復活して良いと感じるのは私くらいでしょうか?

あと、ネット上でも結構文句が言われていますが、
熱烈な支援者の「期日前投票」の半ば強引な勧誘には、
私もちょっと疲れちゃってます 与野党問わず来るんだよなあ・・・
他陣営の票の引き剥がしは熾烈を極めるんだろうけれど、
何と言うか自己中心的というか・・・
偶然を装って待ち構えていたみたいな雰囲気も見え見えで・・・

このブログでは批判めいた事は一切書かないと決意しましたが
私の所にも、選挙時期になると、複数の縁者から、複数の政党・候補への
依頼が・・・
ちょっと憂鬱にもなりますが、
期間中、複数の新聞を買い込み、選挙情勢を貪り読むのが至福の時ですので
乗り越えられておりますwww

ところで、昨日、こんな本が本屋においてありました
何気なくパラパラめくったら、想像を絶する粋な内容と
歯に衣着せぬなんてレベルじゃない、固有名詞もバンバン載った
勢いある言論に目まいがしました!
主張が相容れぬ点もありましたが、あんな事まで、ババンと
論断してしまっているのは凄い!
中学生以来10数年ぶりに衝動買いしてしまった!

永田町取材日記 阿比留のブログ―国を憂い、われとわが身を甘やかすの記
阿比留 瑠比 著作 産経新聞出版 1365円

ほぼ一晩で読破してしまいました!

ちなみに、本と同名のブログが、毎日更新されております!
http://abirur.iza.ne.jp/blog/



選挙公報

2007-02-28 17:13:37 | 選挙についての個人的意見具申・雑感
えー皆様こんにちは、選挙マニアです

選挙の候補者の人となりを決める上で欠かせない材料の一つに
「選挙公報」があります

選挙公報は、衆参議員選挙=国政選挙と、都道府県知事選挙において
発行が義務付けられており、それ以外の選挙においての発行については、
各自治体の任意となっています

今では、都道府県議員選挙においては、47都道府県のうち半分以上が
選挙公報を発行しているかと思われます

また、市区町村議会選挙においても、市・区はほとんど選挙公報が発行され
町村も発行をする自治体が増えてきました
これは、非常に良い傾向だと考えます

ずっとその地域に住んでいる人ならともかく、転勤や進学などで
全く縁の無い地域に引越してきた人は、
引っ越してから初の選挙で、地域の代表たる地元議員に投票しようとしても、
誰が誰だかわかりません
新聞も告示翌日と投票日前日に、経歴一行と氏名を載せる位の報道しかしません
名前だけ並べられても、どういう政策の人かはピンと来ません
(地方議員は無所属が多いですので余計)
これでは、「誰がやっても同じ」とさえ感じます
地方の選挙は、質素にやっている所も多く、郡部では公営掲示板のポスターも
手書きで名前だけという地域もあります

このような時、選挙公報における、候補者が書き下した政策をそのまま印刷した
選挙公報は、重要な資料になるんじゃないでしょうか?

選挙公報は、戦後第一回目の選挙においては、文字のみの記入が許可され
無味乾燥としたものでしたが、やがて顔写真が載り、
年を追うごとに記入条件も緩和され
図形が認められ、イラストが認められ、制限字数も多くなり
最終的には枠内であれば一切記入様式についてはフリーになりました

公序良俗に反する事を書いてはイケナイのは言うまでもありませんが
これに対しては、時たま物議をかもすような表現が見られております
(これが、選挙をウォッチングするという視点上では楽しいものもありますがw)

日本の図書館の最後の砦、国立国会図書館には
各都道府県の国政選挙の選挙公報を集めて合本した
新聞サイズのバインダー閉じの資料があります
選挙施行年別に、北海道から沖縄まで順にファイリングされた面白い資料です

国会図書館の所蔵検索(OPAC)で、 「衆議院議員候補者選挙公報」
もしくは「参議院議員候補者選挙公報」とタイトルの所に入力して
検索すると一覧が出ます

国会図書館が、わざわざ都道府県の選挙管理委員会から取り寄せた広報を
私のようなマニアな人向けにファイリングして下さったのかと思います
とても有難いと思います^^

選挙マニアにとって図書館は、非常に強力な情報収集のツールです

折を見て、このような事も書き記して行きたいと考えております

無投票当選の是非

2007-02-27 12:50:18 | 選挙についての個人的意見具申・雑感
今日は、私が選挙データを採取(?)するきっかけの一つでもある、
無投票当選について語らせて頂きたく思います。

選挙の無投票当選は、主に、地方(町村・郡部)の首長選挙で目立っています

理由はそれぞれの自治体で事情が異なりますが、無投票当選の主たる要因としては
・狭い自治体を二分しての争いで、選挙後もしこりが残るのでそれを回避し
 地域の「和」を保ちたいという地元有権者の思い
・適任者が現れない、名乗りを上げるであろう候補(多くは現職かその後継者)が
 圧倒的有利で、他の陣営が尻込みする
といった事があげられます

そんなこんなで、多くの町村では、無投票が続いてきました
2回3回は当たり前 多い所はもっと・・・というケースも多々あります

私は、個人的意見としてこのような傾向はあまり良くないと考えます

圧倒的に有利な現職・現職の後継指名者が無投票で当選する事が予想される
直前まで無投票が囁かれる選挙は、
仮に誰かが出馬しても、あまり票は得られないかもしれません

「事実上の信任投票」と新聞に報道されたりします
このような選挙を「税金の無駄」と批判する人もいますが、
「無投票阻止で生じた選挙にかかった各種経費」は、議会民主主義を学んだ
授業料であると思います
どんな形であれ、選挙は「投票」という形でもって実施されないと意味がありません

えーちょっと青臭い事を申し上げてしまいました

淡々とした資料室にしたかったのですが、
起承転結も良く考えずに勢いで文章を書くとこのようになるという良い見本ですw
ではでは