Life is ART!

高齢者施設で活躍しているアートワークセラピスト達の旬な声をお届けします。

シルバー?老人?いえいえ「シニア」です。

2011-02-18 03:20:25 | シニアコース
シニア担当のYokoです。


今週末はシニアのクラスです。

早いものでもう6回目。

いよいよ後半戦に突入!です。



シニアのクラスでは現場実習を設けています。

クラスの期間中に指定の高齢者施設で現場実習を行うというものです。

これには、ミニワークを行うためにシニアの皆さんの様子を知るという事だけでなく

実際にシニアの方に触れ、関わりシニアのみなさんを感じてもらいたいというのが

私の一番の想いです。



シニアの方にどんなイメージをもってるのかな? 思い出すこととかひとそれぞれでしょう。

自分のおじーちゃん、おばーちゃん

テレビで見た俳優さん

近所の人 街でカートを押しながらお買い物している人

漠然としたイメージとか



私たちのクラスやこのブログでも高齢者の方を

おじいちゃん、おばあちゃんという表現はあまりしません。

おじいちゃん、おばあちゃんという表現をしないのは

高齢者を別な意味でひとくくりにしているように思うからです。

ましてや、自分のおじいちゃんでもおばあちゃんでもないですし、

相手から見ても私たちは孫でも子供でもないです。

そこには「そう思う関係性からの心理」が生まれそうです。

それはアートセラピストとして対等でない。



私たちは「シニア」と呼びます。

シニア???って 一般的には60代(アラカン?)辺りを呼んでいるように思います。

定年後の方の呼び名としてメディアなどでは使っていますよね。



「シニア=Senior」はそもそも「年長者」という意味です。

「シルバー」と使われるようになったのは、地下鉄の「シルバーシート」からだそうです。

ここから日本では高齢者を「シルバー」と呼び、「シルバー人材●●」と呼ばれるものが

あるんですね。

実は私たちの「シニアアートワークセラピスト養成コース」も

当初は「シルバーアートワーク・・・」と使っていました。



でも・・「シルバー??」って何さ?という事になったんです。

「髪が白髪だから??」(中には無い方も・・・)

「長い人生が銀色のように輝き・・」(ならば金のがよろし!いやプラチナかな?)

「駅前で自転車を回収しているようにも・・」(シルバー人材のイメージですね)

と、みんなで考えて、シルバーの意味がわからず、使っていながらおかしいよねと。



もっともっと素敵な呼び名がある。

そこで「シニア」となったわけです。

「シニア=Senior」は「年長者・上級者・上級生」

みなさん、人生の上級者ですし

一生を学校に見立てたら(すごいことですが!)

ものすごい上級生なのです。

そう、大先輩なのです。すべてにおいて。



だから「尊敬の気持ちを込めて」私たちは「シニア」と呼んでいます。



あっ、「老人」というのも一切使いません。

「老いた人」・・ なんてダイレクトな言葉なんでしょう。

確かに施設の名前に「老人施設」という使われ方はありますね。

それと「お年寄り」というのも使いません。

どちらも「高齢者 年をとった人 老いた人」などという意味がありますし、

そして差別用語でもありませんので使っても全く問題はありません。



でも「老人」と言うと、私はその頭に「心が」とつけたくなってしまいます。

考え方ががちがちで

視野がうーーんと狭くて

融通がきかなくて

そういうなんか「かたそうな」人を私は「心が老いているな」と思うんです。

こういうお仕事をしていると。



シニアのみなさんのアートは素晴らしいです。

びっくりするくらいの発想や積み重ねた人生の奥深い色合い

時に静かで 時に賑やかではちゃめちゃもあったりして

そしておちゃめでユーモアがあって

はっきり物はいうし、時に猛烈にわがままですし(汗)

時にスパッと これでよし!とやりきっちゃう

みなさん「自分を表現している」

それはそれは「しなやか」なのです。

そういう心の表現をアートする方たちとばかり接していると

いつもいつも「私が老人だ」と感じてしまいます。




明日の現場にはシニア初体験の受講生が来ます。

メールで「どきどきしています」と書いてありました。

そうですよね。初めての方たちと会うのですからね。

きっとびっくりするだろうな。

みなさんのいきいきした様子を見て、多分自分が持っている「高齢者のイメージ」は

ふっとんでしまうだろうなと想像しています。



人生の上級者のみなさんの心の表現は作品だけでは伝えきれません。

なんてったって、みなさん「アートセラピー好き」の方たちばかりですから。

その現場の様子は来てからのお楽しみ!!


もしその様子を伝える番組があるとしたら

「ようこそ!先輩」ならぬ 「すごいっす!大先輩!」(笑)です。




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2 コメント

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Unknown (ともっち)
2011-02-20 14:05:44
シニア初体験!!
まさにイメージ吹っ飛びました。
人生の大先輩、すごいっす。感動!!

ますますアートが好きになり・・・
もっともっと人と関わりたい・・・
私もやりたい・・・そう思えた時間でした。


ありがとうございました!
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お疲れ様でした。 (Yoko)
2011-02-21 01:47:47
ともっちへ

現場体験はともっちにとって素敵な体験だったようですね。

イメージが吹っ飛ぶ!(笑)
どんなイメージだったんでしょ?(汗)

どうぞまた体験してみてくださいね。
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