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Life is ART!

高齢者施設で活躍しているアートワークセラピスト達の旬な声をお届けします。

芽吹きの春

2013-03-20 20:40:08 | 素敵な現場
こんにちは。tomokoです。

桜が見事に咲き始めていますね。すっかり春の模様です。



今日のアートワークでは懐かしい歌を耳にしました。

「ゆりかごのうた」

ゆりかごのうたを  カナリヤがうたうよ
ねんねこ ねんねこ ねんねこよ


ご存知ですか?
私が保育士時代には、何百回と歌って子ども達を寝かしつけた歌。
そんな歌が、シニアの方の優しく温かい声で口ずさまれた今日の時間・・・。


今日のテーマは「啓蟄」
冬から春へ移り変わる季節を表す二十四節気のひとつで、土の中から虫が出てきたり
芽が出始めたりする時期のことです。
そんな春が土の中から出てくる驚き、喜びを味わっていただき、アートで
表現していきました。


メインとなる素材は”粘土”
粘土の持つ柔らかい感触は触れているだけで癒され、シニアの皆さまの心の奥深くを
刺激し、人の心の何かを引き出すようです。




「あっさり、さわやかな春」

一色ずつ違う粘土の色を選び、伸ばし、並べていました。その一つひとつの土壌から
ポッポッと可愛らしい芽が出てきたかのようです。
「あっさり仕上げました。」という言葉通りのタイトルをつけておられました。




「満開!」

「もっと飾りたいわ」「もっとのせたいわ」粘土もトッピングもたくさん使って、
夢中になって作られていました。冬の間に土の中で育まれていたものが一気に溢れ出たかの
ような作品。まさに満開!




「春眠暁を覚えず」

実はご自分の作品を集中してパッと作られた後は気持ちよくお休みになっておられました。
粘土は心地良さも引き出すようです。でも粘土の色にこだわり可愛らしい作品を作られて
いました。




「やわらかい春」

粘土を手に取ると細く長く器用に伸ばされ、立体にこだわった作品。柔軟なやわらかさと
優しいやわらかさ、包み込むやわらかさとしなやかに伸びゆくやわらかさ・・・そんないろいろな春を感じさせてくれました。




「飛び出す春」

ワーク中、サポートしようとした私がちょっと作品を傾けたら、全部ぶちまけてしまうという
ハプニングがあったのです。でもそれに対して大笑いして「いいわよー。」「元気ー。」と
言っていただきそんなところからついたタイトル。本当に春が勢いよく飛び出してきそうな
素敵な作品でした。




「誕生の春」

色とりどりの粘土で一つひとつ丁寧に、ゆりかごを作っておられました。16個のゆりかご
には赤ちゃんうをイメージしてトッピング。よく見ると双子の赤ちゃんもいるのだとか・・・
誕生の春。新しく生まれる未来を感じました。



ちょうど「誕生の春」を仕上げていらっしゃる様子を隣でご覧になっていたT様が、
自然に口ずさまれた”ゆりかごのうた”。
昔懐かしい歌は、その場に優しさと温かさをもたらせてくれました。


「啓蟄」というこの季節、ワークを通してシニアの皆さまの人生が重ねられた、
愛情深い土壌に触れた時間。



この春、あなたの心の土壌に芽吹くものは何ですか?
















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