Life is ART!

高齢者施設で活躍しているアートワークセラピスト達の旬な声をお届けします。

笑顔という満開の花 part1

2010-03-24 09:27:28 | 素敵な現場
}こんにちは。シニア担当のYokoです。

先日のアートワークの様子を書きますね。



この日は介護が必要な方達向けのワークでした。

いわゆる「認知症」と言われるみなさんです。

このフロアでアートをするときに、普段以上に気をつけなければならない事があります。

それは「材料を誤って食べてしまわないようにする配慮」

ボンドにスプーンなんてもってほかです。

器がどうであってもヨーグルトのように見えてしまいます。

ビーズやましてややわらかい粘土も・・・・

もちろんこれらのものを使わなくともアートワークは出来ます。

しかし例えばクレヨンを出して置いて 「さぁ描きましょう」とお伝えしても

すっと手が出るのは1割くらいの皆様です。



先日はとても暖かい日でした。

フロアに伺うと8割の皆さまが椅子に座ってここちよくおやすみ中。

ワークでは覚醒していただく為に、前半は体操や歌、楽器などを使いますが・・・

この日は・・・・・・・・・・・・

とっても・・・・・・・・・・・・

みなさん・・・・・・・・・・・・

眠たいようでした。 

 




最初の体操の掛け声でもみなさんZZZZZ・・・

私の大きな声でも(ここでは普段以上に声を大きくだします)ZZZZZ・・

「おおおっ、これはどうしようぉ~」(私の心の声) 

この日は体操をちょっと変えて、声や手拍子などでまず聴覚から刺激をし

その後皆さまの肩を揉んだり手をさすったりして少しずつ体全体に刺激を与えていきました。

それでもみなさま ZZZZZ ちょっと目を覚まして また ZZZZZ

春は眠たいものです。春眠暁を覚えず?? でしょうか。




ハンドベルを使って腕の体操を兼ねながら春の歌を歌ったり

沢山の紙吹雪をまいたりしたあたりから、少しずつ皆さんお目覚めに・・

真っ白のテーブルが色とりどりの紙吹雪

みなさんも袋の中に手を入れてご自分でまきだすと

ハラハラとやわらかく紙が舞う様子を楽しみだしました。




時すでに開始から20分以上経過していたでしょうか・・・

テーブルの上には枯れ木を描いた袋

みなさんの紙吹雪で彩られた枯れ木の袋にはお花が満開!!

しかしそれだけでないのが 我がアートセラピーです(笑)



「さぁみなさんのまいた紙吹雪で春が来ましたよぉ~」



袋を開けると 花が咲いた桜の木が沢山!!

枝を手にして匂いをかいだり、じっくりと花の様子を楽しまれたり。






さぁみなさんお目覚めです。


(つづく)

PS:次回はハンカチをお持ち下さい。。

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