
ブナ沢までレポートしました昨日からの続きです

大きく崩壊し、以前のルートが消失してしまっている箇所が多く、新たに通された踏み跡をたどりながら進みます。
時おり見れる雄大に広がる奥会津の山並みが、疲れた身体を癒してくれます。






しかし、中盤からは強烈なキャンバーと不安定な足場、おまけに全日日陰と思われる箇所が多く、朝露が残った雑草のせいで膝下はビショぬれ状態に…




幾度も小休止を挟んで来ましたが、やっとの思いで行程の半分(


予想以上の崩落等でタイムロスが重なってしまい、大幅に時間が押してしまっている事を改めて痛感…陽が落ちる頃までのゴールは厳しそうかと…この先、急ぐ事に






この後、五味沢林道と合流した広場で相談し、この日最重量バイクで苦戦し他メンバーより体力消耗の激しいH塚さん(お供にM片コーチ)ら二人は唯一のエスケープ(林道をそのまま下る)ルートを行き、JR只見線・大白川駅で待ってもらう事に…。
時刻は既に3:20PM…ゴール前に落陽してしまう事を承知の上で残る3人、予め車をデポしておいたゴール地目指し再スタートを切ったのでありました



「八十里…腰抜け兵士の越す峠」
…と幕末の戊辰戦争にて敗走した河井継之助が自嘲の句を詠み越したと言われる歴史の残る峠です。
昭和4年に番人の方が亡くなるまで、山小屋があったそうですが、現在はその跡形も残っていません…。
4年ぶりとは思えない…いつ訪れても郷愁をそそられる大好きな場所です

ここから先は、わりと路面も安定しており乗車率が大幅にUPします

…が、大・中・小、数えたらきりのない沢越えも当然の様にあります。





福島県側も崩落箇所多数…八十里越MTB行のハイライトと言えるラスト2㎞の楽しいDH区間は既に薄暗く…

最後の500m手前あたりからとうとう真っ暗闇になりました

個人的に何度も通っているルートなのですが、正直少し不安も…

ライトを時おり外しては、コース目印のリボンを探しながら6:00PM丁度

現在工事中のR289の舗装路へ飛び出る事に成功…28㎞の峠の旅でした

3人で固い握手を交わしつつ、最終ゴール地点である車デポ地を目指します。

休む間もなくパッパとバイクをトランポし、大白川駅で待つお二人の迎えに向かいました

1時間後、無事にお二人と合流…いろいろとオチがありましたが(笑)…その後、今度はスタート地点の車デポ地へ…そして近くの日帰り温泉に飛び込み、食事もお風呂も滑り込みセーフで間に合いました。
とりあえず、お約束のFREEで、全員で乾杯



もともと年々浸食が進み、ただでさえ難ルートを極めるこの八十里越。
ある程度、困難な状況は覚悟していましたが…予想を遥かに超える旅でした。
地元保存会の方々による手入れには、本当に頭が下がる思いです。
走り終えて「完走できて良かった…」…今回も感無量だった事は言うまでもありません。
そして、行った者でなければ分からない、長き区間として現在に残る歴史深いあの素晴らしいルートとその景色。
「やっぱり、ここなんだ…」自分の原点を改めて思い知りました。
そして、気の合う仲間とこの難ルートを走れた事に感謝感激

相棒のUゴロウさん・YU-KIさん・H塚さん・M片コーチ…本当にお疲れ様でしたm(_ _)m

…と感傷に浸りながらも真夜中のドライブは続き(笑)、家に着いたのは日曜の朝方3:00AMでした(苦笑)
