ひむかの生活文化研究所ブログ

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【島まるごと学校】 隠岐島に学ばねば

2013-04-17 | メンバーお勧め(いいね!)
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ヒデキです。
船井総研の三浦さんからのメルマガから、です。
隠岐島にも学ばねば、です。
 【島まるごと学校】

 少子化の日本で、最も生徒数が増えている高校は、
島根県立隠岐島前高校です。

離島という過疎地でのこの成果は特筆ものです。

増える理由のひとつは、教育のミッションが明確だからです。

それは、「地域の企業家的人財を育てる」というものです。

 言われてみるとその通りなのですが、
今までその発想が欠如している場合が多いこと気づかされます。

一般には、学業成績のよい子供は
過疎地域を出て都市の学校に行くことが多いのです。

地域のことをそこでは学びません。

隠岐ノ島なら松江の進学校です。

 そこからさらに都会の大学に進み、
都会で社会人生活を始め、地域には帰ってこないのです。

未来の担い手である若者を永久に流出させることに、
結果として加担しているのです。

そんなことを過疎地域は求めているのでしょうか。

 大学進学のために島を出ても若いうちに島に戻ってきて
島の活性化に役立つ任務を担ってもらう。

そのような人財が不可欠なはずです。

「地域の企業家的人財を育てる」というミッションには
その想い熱くこもっています。

 島前高校では、「地域の企業家的人財を育てる」ために
「地域創造コース」という、カリキュラムを組んでいます。

地域を創造するためには、まず地域を深く知り学ぶことです。

地域を知るためには、地域の人を知ることが重要です。

 そこで島前高校では、
「島まるごと学校」というコンセプトのもとに、
学校の外で学ぶということに力を入れています。

資料より人を頼りとする
グループ自由研究のようなスタイルの学びです。

単なる研究でなく、実践が伴うことを奨励しています。

 「人つなぎの旅」という観光商品は、
この「島まるごと学校」から生まれ、
実際に販売されている商品です。

島外の中高生を対象に、
島前での「人つなぎ旅行」を行うのです。

島前高校生がコーディネイターとして案内します。

観光名所には一切立ち寄らず、人だけを頼る旅です。

3泊4日の行程で価格は39800円です。

 この企画は、第一回の観光甲子園という大会で
最優秀賞を受賞しています。

実際に販売され、全国各地の中高生が参加しています。

そして観光にとどまらず、
島前高校に島留学するという状況も生まれています。

 2013年度の島前高校新入学生45人のうち
22人が本土からの留学生です。

生徒が増える理由はここにあります。

「地域を学ぶ」というプログラムが、
地域の子供が地域を知り誇りを創造するだけでなく、
人のつながりを求める、本土の生徒も呼びよせているのです。

以上、紹介いたしました。

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