みなみとすずの毎日大冒険
Young man be not forgetflu ob prayer .
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「すずの”目力”とみなみの優しさ」
すずの”目力”は保育所でも話題となっているようだ。 いわゆる、「めんちを切る」。 生まれてすぐの頃からそうだったが、最近ますますその「にらみ」に”迫”が出て来たように思う
。 自分の意にそぐわない事を言われると、相手が先生でもお父さんでも取りあえず睨む・・・。
写真ではその決定的瞬間が上手く撮れないのだが、大人がちょっと”引き気味”になるくらい「ギロッ」という感じ。
これは一瞬しか見せてくれないが、かなりのインパクト。 このすずの”目力”に対等に張り合っているのが、お兄ちゃん=みなみの”しゃべりパワー”だ。
みなみの写真を撮ると、ちょこまか動き回るのでついついピンボケしてしまう。 彼は動きながらも”ずっとしゃべって”いる(笑)。 どこかへ出かける時は常に、行きも帰りも(笑)・・・。 何かを常に解説し、常に物語っている
。 お父さんも「しゃべり」だが、おまえ程ではない
・・。 とか言うと「”おまえ”ちゃうで!みなみやで!!」。 「ほんなら、みなみ!」。 「”みなみ”ちゃうで!おにーちゃんやで!!」・・・・。と、ここから始まってしまう・・。 これは最近、ほんの10分~20分くらい、夜ごはんの前に時間があったので近所の公園に出かけた時の写真。 このちょっとした間だけでも「めっちゃ仲よし兄弟」~「めっちゃ大げんか
」の繰り返しで、それで何んら不都合のない二人だった。
かくもマイペースな二人は”常に意気投合”しながら、”常に骨肉の争い”を繰り返し、
親がヘトヘトになるまで元気いっぱいだ。
この散歩の時の、みなみ撮影のお父ちゃん&ゆかお母ちゃん。 「も~~、おれがとったるわ!!」とあきれたように撮影してくれた。
たばこ吸うてる写真ばっか
これもみなみ撮影。 タイトル・・・・「おれの”あちぃ(足)”」。
「ごはんは残さず食べよう」。 「ウソをつかない」。 「すずが階段に出てきたら、みんな集中(落ちるから)」。 「おやつは夜ごはんを食べた後だけ」・・・・等々のわが家のルール。 ただこれは徹底されている様で、あまり徹底されていない。 しかし、徹底している時は、一応徹底している。 表現がむつかしいが、「”ゆるいめ”に徹底」している・・という感じ。 このルールに犯する事が10回あったとしたら、そのうち2~3回は「お父ちゃん」が”めっちゃ怒る”・・・。 いつもおふざけモードのみなみは、お父ちゃんが真剣に怒りだすと案外キチンと言う事を聞いてくれるのだが、すずはたいがい反抗的だ。 そんな中で、ついこの前ちょっとした事があった。
お父ちゃん 「すず!ちゃんと食べなさい(ちょっとこわい言い方)!」。
すず 「・・・・・・」(普通に無視)。
みなみ (無言で「おれはちゃんと食べてるで・・」というしぐさ)。
お父ちゃん 「すず、あとちょっとやから、これだけ食べたら、おかしOK やで!!」。
すず (さらに強く無視)。
お父ちゃん 「すず!!」。
すず (持っていたスプーンを投げて、なをかつ無視)。
一歩も譲らないお父ちゃんとずずを見ていて、ついつい何か言わずにおれないみなみが、このあたりで入ってくる。
みなみ 「(お父ちゃんの側で)すず!ちゃ~んと食べたら、おかちOKやで!!」と、お兄ちゃんらしく、優しく言う。
すず (”敵が増えた”とばかりに、お兄ちゃんもにらむ)。
みなみ (ここで双方の譲渡案に出る)「ほんなら~、ちょっとごはん残ちたからぁ、おかちは、ちょっとだけやったらOKやな!!」。
お父ちゃん 「あか~んっ!!ちょっとでも残したら、おかしはなしっ!!」。
すず 「わあああ(泣く)」。
お父ちゃん 「泣いてもあかん!!ちゃんと食べなさいっ!!」。
すず (さらにでっかい声で)「うううわあああああ!!!!」。
ごはんをキチンと食べたみなみは”とばっちり”が来ない様に、スゴスゴと「・・・おかち持ってくるう・・・」と、ちょっと控えめに言って、部屋をでて行こうとする。
お父ちゃん 「みなみ!!おかし、持ってきたらあかんで!!あっちで食べてきなさいっ!!すずが欲しくなるやろ?!!おまえはちゃんと残さんと食べたから”おかしOK”でも、すずは”ちょっとだけ残したから、おかし無し””やねんで
!!」。
みなみはお父ちゃんが”徹底モード”の時はどうあがいても”徹底モード”をゆるめる事はないのを知っているので、小さな声で「はあ~い・・」。と言って、部屋から出ていく。
この後、「すずの悲劇」はまだしばらく続く・・・。
その後の、おかしを食べに部屋から出たみなみ。 「おかし」の入っている食器棚を指さし、そこで一服中のお母ちゃんに「おかーちゃん、おかち取って~」。 食器棚の「おかち置場」には、おやつを買い忘れた時様のどうでもいいスナック菓子と、みなみ達本命のチョコレート菓子が、二人分そろえてある。 いつもそのチョコレート菓子を開けて、すずの分と自分の分をお皿に分けるのがみなみの定例の役割。 みなみがチョコレート菓子を「黒いのはおれ~赤いのはすず
~」と一つづつ分けて行くのを、すずはわくわくしながら待つ
。 いつもみなみは「赤やピンクや黄色」といった明るい色のものはすずで、黒や水色は自分が食べる。
しかしこの日のみなみは一味違っていた。 「チョコレート菓子」と「どうでもいいスナック」とをしばらく交互に見てから「これ~・・」と指さしたのは、「どうでもいい方」だった。 お母ちゃんが「みなみ、チョコレートあるで!」といっても、「うん、こっちにする~」と「どうでもいい方」。 常日頃、「食べてもいい”おかち”」を「がまん」する事なんてない彼。 この辺の”微妙なお兄ちゃんの気持ち”に、何んら気づかないおかーちゃんは「はい!どうぞ!」と「どうでもいいスナック」を渡した。
結局この日すずは、かなりロングな”お父ちゃんとのバトル”の末、夜ごはんを「残さず」完食した。 「食べる事」がキライになってはいけないので、いつも「完食」を徹底している訳ではない。 しかし折々に「キライなものでも全部食べたらとっても良い子なんや」と分かるようにしている。 みなみはその辺が上手くいってて、たいがい何んでも食べてくれるが、すずはいよいよこれからで、自分の意思を相手に伝える”仕方”も分かってきたところ。 「わたし、これ、食べたくない」・・その意思が”ちゃんと通じている感”を持たせてあげる事も大事
・・。 難しいところだ。
「全部食べれた感」でちょっとテンション上がり気味のすずに、さらなるご褒美が待っていた。
みなみ 「よちっ(よしっ)!!おれがすずのぶんの、チョコレート分けたるわ!! おかーちゃん、取ってぇ
~!!」。


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