神主神気浴記

月待講、御神水による服気、除災招福の霊法、占などについて不定期でお話します。
神山の不思議な物語の伝えは継続します。

神占(かみうら)星宮之垣

2014年10月11日 | 伝え
神気と占いの神秘


 神社を参拝した後にお神籤を引きます。占うわけです。「お・み・くじ」御(お)御(み)崇敬の念が込められた呼称です。それは神様の尊い神意であるからです。もともと「占う」とは天意を問うことです。自然現象や天体の運行の中に天の意志を求めたのです。いつ種を蒔けばいいのかを知るために暦を作り、収穫の豊穣を祈りつつ、その期待に対する神意をうかがったのでした。

 やがて、この自然現象や天体の運行を文字で表せるようになり、自然の循環が配当されると、この文字の組み合わせから神意を汲み取ろうとするようになりました。また、現象・事象そのものからも汲み取るようになりました。煮たり沸かしたりした、お釜の鳴る音。放たれた矢が何処に当たったかなどなどいろいろです。
 このように時の吉凶を、また天の意志を神意として汲み取り、子々孫々に語り継いでいく内に、やがてそれは個人の占いとしても定着するようになりました。ご神気の中で得たご神意によって安心立命を願ったのです。

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