坂口照幸先生

今月５日
作詞家坂口照幸先生が旅立たれました。

坂口先生と初めてお会いしたのは２年前の６月です。

先生のお名前はもとより
今まで世に出された素晴らしい作品は存じ上げていましたが、私が作品を頂けたのは『朱い鳥』でした。

『朱い鳥』で初めてレコーディングにお付き合い頂きお会いしました。

坂口先生はこのレコーディングのとき私の歌を褒めてくださり、歌声を気に入ってくださいました。

私は大変光栄でした。

『これからたくさんお仕事したいね』

優しい口調と親しみある笑顔が心までほっとするような温かいお人柄の先生でした。

その後、地方でキャンペーンをさせてもらったときのこと。

偶然、主催の方が先生と親しい間柄で、私のキャンペーン中に先生にお電話をされたそうです。

電話を切らず、ずっと私の歌を聞いてくださっていた先生。

ステージ後先生とお話させて頂いたら『とても良い歌だったよ』と。

嬉しくて先生に
『またお仕事させて頂けることを楽しみにしています』とお伝えすると

『ゆうきちゃんに合う作品を書いているからね』

声がかかればいつでも大丈夫という先生のお気持ちを感じました。

たぶん３０分～４０分
それ以上だったかもしれません。

電話越しに夜のキャンペーンにお付き合い頂いて恐縮でした。

そんなことは何も感じさせない、とても優しい先生でした。

昨年『片恋しぐれ』を頂き、発売から大変好調で先生も奥様も喜んでくださっていました。

『片恋しぐれ』はお酒がお好きな坂口先生の笑顔が浮かぶ作品です。

優しく爽やかで
奥ゆかしく
温かいお人柄がそのまま表れています。

これから更に坂口先生の作品を歌わせて頂きたいと思っていたなかでの訃報でした。

とても寂しく残念です。

素敵な作品を頂き
歌うことへの励みになるお気持ち、お言葉は私の宝物です。
とても感謝しています。

坂口先生
本当に本当に
ありがとうございます。

これからも先生の作品を大切に歌わせて頂きます。
どうぞ見守っていてください。

ご冥福を心よりお祈り申し上げます。

合掌

瀬口侑希