「四月の雪」

どうしようかと思ったんですけど～^^;結局観てしまいました…。
かの④さまのファンというわけでなく、実はこの監督ホ・ジノの他作品を
観てきているので、今回はどんなかな～？とそっちが楽しみでした。
でも～。
分かってはいたことですが^^;スゴかったですね～。オバさま旋風。
あっちもこっちも、オバ。オバ。オバーの嵐。しかもみんな大声だ～。
やれ④さまを見ただの、握手しただの、写真がどうのだの、赤じゅうたんが
…ってもう、ここは成田か？と一瞬戸惑いましたー(汗)
予告が始まってもその調子で、これは本編でどうなることか…ってちょっと
心配でしたが、それがもう！水を打ったようにシ～ン…さすが集中力高しっ！
なので私もすんなりと映画の世界へ…。

だいたいのストーリーは分かっていたので、特に驚きもなかったのですが、
それにしても前半から中盤まで延々と続く事故の後始末と看病のシーン…。
かなり辛かったですね。ラブ♪の要素を帯びてくるのは、それ以降なので、
前半はほとんど可哀想で観ていられなかったです…。もしも自分の身内が
こんな事故を起こしてしまったら。そして自分に全てが降りかかってきたら。
切ないとか悲しいを通り越して、やるせなさが満載です。このあたりでは
④さまがどうとかでなく、その当事者の立場になって観てしまうと思います。

ちょうど私も思った「死んじゃえば良かったのに」とその時、スクリーンで
④さまが「死ねばよかったのに」とつぶやいた。。ウソ…やっぱし((+_+))
でも本当にそうだと思いますよ。生き残っても罪を背負うだけ。おまけに
この互いの配偶者は、一般人を巻き込んで人身事故まで起こしているのです。
お葬式に行った二人が、遺族から詰め寄られるのも当然の事で…(T_T)
なぜ普通に生きてきて何も悪いことをしていない人が、こんな目に合うのか
そんな惨い展開が、ものすごく静かな台詞と感情のやりとりで続きます。。。

この監督の持ち味、私が思うに台詞が少ないんですよ。語りや説明もない。
例えば手紙を読んでいるシーンでも、その手紙の内容は示さない。
わめいたり、大声で怒鳴ったりもない。まるで感情を押し殺して我慢してる
人間像を延々と追っていくような感じなんです。叙事詩みたいな感じ…。
そのスタイルは今回も健在でした。なので、④さまスマイル？はなかなか
出てきませんが、貴公子という偉名をとる美しさを存分に見せてくれます～。
―オバさま、バンザイ♪

私は相手役のソン・イェジンが、かなり良かったなーと思うんですが^^;
ちょっと若手すぎて、④さまのお相手が務まるのかどうか、あんな哀しみを
表現できるのかどうか、かなり心配しましたけど…上手でした。女優だわ。
二人が徐々に恋愛感情を抱く様子も繊細で、どちらかというとこんな時、
常に何かを背負うのは女性の方なのに、誰を恨むでもなく、責めるでもない、
どうしてこんな素直で素敵な女性が、お見合いで結婚したんだよー！
選べ、相手をっ！なーんて思ってしまいましたよ。
それに引き換え、④さまの奥様役…あの～大変失礼な言い方なんですが^^;
もちっと何とかならなかったんですかね？あの女優さん。幾らなんでも。
④さまが両天秤にかけるつもりもない(爆)としか思えないぞ。
(って、調べたらモデルさんだそうです。へぇ～！スタイルは良いのか？？）
―オバさま、激怒？

ここまで書いといてナンなんですが～^^;これはホントの恋じゃない。
お互いの傷を慰めあっているうちに、芽生えた感情に過ぎない気がします。
本来の恋は、何にもない、まっ更な感情の中で生まれるもの。ですよね～。
心が平常心を保っているとき。
そんなときに、ストンと落ちてしまうのが恋だと思う。
だからそこに、可哀想だとか、そういう同情心が芽生えた時点で、
恋よりも情けが勝ってしまっていると思うのです。
それが良いとか悪いとかではないんですが^^;
だからこの二人が、今後どうなるんだろう…と思ったりもしました（汗）

ラストはとても静かな締めくくりで、私は良かったと思います。

この作品は…☆3.0（やっぱり④さまには雪なのねー。海パンとかダメぇ？^^;）
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