さらってトワイライト

１９８３年暮れの冬の感じが濃厚な曲。
どこか寂しげではあるけど、前向きな明るい雰囲気があるのは歌い手の個性なのかもしれない。
マイナー調な曲も甘酸っぱく聴こえるのが石川秀美の初期ソングの特徴。
少女的な世界の広がりは、竜真知子の作詞だからか。河合奈保子作品で大きく展開してました。
この年から秀美作品にも提供。奈保子作品との違いって何だろ？よりストレートな心意気か？！
とはいえ、女の子らしいというか、守ってあげたくなるような感じの稀有な曲。

この曲は所謂、石川秀美！！！て感じの曲ではないのだけどアルバム２曲目に順を置かれた理由がわかる。
１曲目がシングル：スターダストトレインからのつながりで、これまでのアルバムにない「夜」の世界観。
この後の曲達もそんな感じで、１曲目よりもこの曲の方が濃厚。

松本伊代作品、早見優作品でこの作曲家は彼女達に似合った曲を作っているが、この曲もそんな感じで
なにげなくさりげなく印象的な曲に仕上がっている。
歌唱も無難に良くなっていて、特に秀美のイイ声を伸ばした感じがする。
ただ、この後にリリースされたアルバム作品に亀井登志夫の作品はない。

これもリアルタイムには持ってなくて（苦笑）、受験勉強時に初聴きだったので、なんとなく不安げな感じがとてもだぶります。
アルバム中好きな曲のベスト３に入る。
バックコーラスの男性ボーカルとも相性がよくて、ロマンチックなまま次曲を期待させるエンディング。

とてもいじらしい可愛い歌声に、会わせてやってよトワイライト、と言いたくなるｗ曲。