GWの近場散歩。千葉総合スポーツセンター内を散策した。
正面のながい階段が見える。ここは滅多に使われたことはない。メインの華やかさを伴うお祭りのような時を想像できるが、私はここが開かれ使われるような機会には、一度も恵まれてはいない。…というより、そんなことがあったとしてもそれを覗きにくるような若さ・元気さは無いのかなぁ…と反省もする。
メインスタジアムに通ずる長い階段である。
メインススタジアムの隣は野球場。高校野球の県大会で夏は賑わう。普段でも土日など若いエネルギーが感じられる人々が野球に限らずどこかしらの施設を利用されている。
’73年に開かれた時の記念のモニュメント、「若潮」
もうひとつの記念碑は入江侍従長の歌碑
よべよりの雨はいつしかふりやみて ひとびとはつどうふ千葉の広場に
この歌により、当日のからりと透き通ったような空が目に浮かぶ。そして感激にふるえる人々の姿も。しかし、「よへ」とは、夜半のことなのだろうが、古語的には「よへ」と表現するのだろうか。「よは」(夜半)を、「よハ」と書かれたのだろうか。ず~っと、疑問を感じているので、誰か教えてください。
短歌を楽しみ、趣味の域を超えているような方から解答を得ました。
「よへ」は、夜辺のことです。仮名書きの表記ではよく、濁点をあらわさないで書かれるけれど、読みは「よべ」です。(5/14追記)
スタジアムを内側から捉えた。今までになく強い日差しで、一回りゆっくりと施設、施設を外側から覗きこみながら歩いて2時間弱。首筋が赤くなり日焼けしてしまった跡が、家に帰って見たらあった。やれやれ…疲れたぁ~。足も痛い…。
日時計は間もなく12時。この傍の水泳競技場は荒んだ姿になっていると日頃思いながら散歩していたが、その施設はやはり造り直すようで、飛び込み台やプールのコンクリートの瓦礫が山をなしていた。昔、子どもが小さかった頃ここのプールにも遊びに来たことを思った。
ゆめ半島千葉国体の開催時期は、今年9月25日~10月5日の予定とのことだ。
こちらラグビー、サッカー競技場の芝はすっかり整備も整いさすがに「ひろ~い」。写真に撮ると実際よりも広く見える…。
八重桜、花ミズキ、牡丹、三色菫、タンポポ、藤の花…場内の散歩道は花や木々の瑞々しい緑に輝き、ようやく清々しい初夏の陽気を体に受けて爽やかだ。昭和の時期を記念したこの頃の陽気はいつも清々しさにあふれている。
「病気見舞いに何が良いですか」の問いに「五月の風をゼリーにして持ってきてください」と、応えられたというその感覚の持ち主、立原道造に憧れてしまう。
そんな気の利いたことがいくら病の床にいたとしても、言える? とても、とても真似もできない…ただただ、うなってしまうだけ…。そんな言葉を吐く人…それだけで尊敬してしまうなぁ。
そんなこんなで、ぶらりと散歩。「五月の風」と言いたかったが、これは5月には一日早い、4月30日のお昼頃のことであった。