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新・ヤンガー日記

元管理人が徒然なるままに綴る
リズムヤンガーの日々、
音楽の日々。

OLP/Tony Levin Signature

2009-08-29 23:10:40 | 楽器
久々にベースを購入しました。

アーニーボール・ミュージックマンの公式ライセンスを持ち、同社のコピーモデルを製造しているOLPというメーカーがあります(現在はないらしい。よって廃盤)。スティングレイ5という5弦ベースのモデルでありますが、このベースはアメリカのミュージシャン、トニーレヴィン氏のシグネイチャーになっております。

トニーレヴィン氏はキング・クリムゾンのベーシストとして有名ですが、もとを正せばニューヨークのジャズ系のセッションミュージシャン。ミュージックマンのベースを愛用する他、フレットレス、エレクトリック・アップライト、チャップマン・スティック等を操る多角的ベーシストで私の最も敬愛するミュージシャンです。

その氏のモデルがなぜか本家ミュージックマンではなくてOLPから非常に廉価で出たわけです。当時私は本家の本物スティングレイ5を所有(プロフィールの写真です)していたため買うこともなかったのですが、その後事情にて同モデルを手放し、また今回オークションにて非常に安く出品されていたため購入に至ったわけです。

さて、本家を持っていた私なりの所感ですが、Made in Chinaということで少々不安もありましたが、全体的な仕上がりは良く、特にネック周りは驚く程本家に忠実に作られています(本家同様バーズアイ・メイプルとはいきませんが)。本家でもアニバーサリーモデルぐらいにしか採用されていないマッチングヘッドは非常にポイント高いです。ペグは同社オリジナルのようで、激しく安っぽいです。こういう所でコストダウンしないと、あの値段にならんのでしょう。
ボディはトップにキルテッド・メイプル。これは本家にもない仕様で、非常に高級感がありますね。問題はボディ本体、本家はセレクテッドハードウッドのワンピース。いまどきどのベースでもセンターから2ピースが普通なのに、これは珍しいと当時驚いたものです。ところが・・・このベースはなんとバスウッドの継ぎ接ぎの4ピースでした。ちょっと笑っちゃいます。フェンジャパなんか3ピースとか多いんですけどね。ブリッジ、ノブ等部品はオリジナルデザインを踏襲しつつも少し安っぽい。ピックアップのデザインはかなり本家より安いです。圧倒的に違います。あとスティングレイ5独特のボディの立体感、これも少し甘いと言わざるを得ないですね。

サウンドは・・・これが驚いたことに、結構ミュージックマンの音に近いものが出ます。高音部を激しくヒットした時の暴れ具合とか、かなりスティングレイを再現しているといえます。さすが公式ライセンスですね。スティングレイ5独自(またはスターリン)の仕様であるピックアップのパラレル/シリーズ/シングルの切り替えは出来ません。まあ、どうせパラレルしか使わないんでいいかと。あと、パッシブだと聞いていたのですが、ちゃんとアクティブでした。個人的にはこの価格でミュージックマンの音が出せれば万々歳なのではという感じですね。遠くから見ると紛れもなくスティングレイ5だし、ちょっと知ってる人は逆に「おおっ」と思うルックスです。

問題は・・・ホーン部のストラップピンが折れております。「抜けて」ではなく「折れて」いるわけで・・・当然リペア必要であと数千円はかかるかと。そりゃあ安いわけだ。私の場合座って弾くことはまずないんでリペア必須。あとネック側かなり重いです。ライブで手拍子とかすると確実に落ちます。

かくの如く、高級感と安っぽさが激しく同居する珍しいベースであります。そのうち何かの機会に使うことでしょう。

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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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おお~! (あらっち。)
2009-09-04 17:16:06
こういうベース、出ていたんですね。


学生時代、周りでMM系統のベース持ってる人
結構いました。

私も何度か触らせてもらいましたが、
音色がイマイチ馴染めず、結局未だに
JB系統のベースしか持ってないです…。
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Unknown (サワジン)
2009-09-05 04:20:06
さすがベーシスト。
コアな記事にコメントありがとうございます。

MM系のマイクは好みのわかれるところですね。
私にとっては大昔、プリアンプ搭載の超未来的ベースだった印象が強いです。

4弦はルイス・ジョンソン
5弦はトニー・レヴィン  が理想ですね。 

捕捉:弦間ピッチ狭いのでスラップはやや難しいです。
また演奏中に手元でミドルをいじれることが私的にポイントです。
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