木の温もり伝わる手造りの家「澤井建築」のブログ

日々の出来事、家作りの様子、製作秘話などを続々更新

(続々)玄関

2010-09-16 20:58:39 | 日記
 再びY邸玄関の進行状況です。今日は玄関土間の仕上げとしてタイル工事を行ないました。重厚感のある素材のタイルを使用することで、より玄関の雰囲気を豪華にひきたててくれます。

 いよいよ、Y邸の玄関も仕上がり間近になってきました。後は左官工事と電気工事のみです。

 玄関正面は、歴史を感じさせる立派な蔵戸。そそのスケールに負けないくらいのずっしりとした黒松とケヤキの玄関敷台、ケヤキの化粧柱、そして大きな格天井が揃ったY邸の玄関。造り手としての自分たちもとても楽しませていただきました。本当に感謝の言葉でいっぱいです。

 気温も涼しくなって仕事もしやすくなってきました。明日も頑張ります!

 

 

秋のミョウガ

2010-09-12 11:53:50 | 日記
 澤井家は日曜日も変わらず朝早くから一日が始まります。今日は早朝から、秋のミョウガを採りに近くの山へ。

 最近は月~土曜日は現場、日曜日は書類などの仕事(今日もですが・・・)に追われる生活が続いているので、山の空気はよい気分転換になりました。あいにくの雨でしたが、それでもミョウガを採るタイミングとしてはぴったりで上質のミョウガをたくさん収穫することができました。

 普段からお世話になっている方々にもおすそ分けしています。秋のミョウガはお盆ごろのものと比べて赤く、色鮮やかで香気もあるので、とてもおいしいです♪

 家族で採れたてのミョウガを調理して、おいしくいただきました。

一枚板の床 (その2)

2010-09-10 19:18:46 | 日記
 今日はY邸にふたたび一枚板(国産の黒松)の床を納めました。今回の納める部屋は居間兼大広間の大空間。写真(下)は納める前の様子です。

 

 今回、Yさんがどこにもない部屋に仕上げたいとの強い希望から、部屋のメインのアクセントに長さ20尺(約6メートル)、巾約3尺(約90cm)もある、国産の黒松を採用。黒松でこれほどの大きさと長さを兼ねそろえたものは滅多に無いと思います。

 加工も一苦労でした。




 前に囲炉裏の部屋に納めたアサメラの板と同様に裏にアリ桟を加工してから表面を仕上げていきます。

 

 表面が仕上がった状態です。この状態になるまで約2日かかります。写真ではとても伝えきれませんが、実物は誰もがうなずく銘木です。



 仕上がった板を搬入するところです。とても澤井建築のトラックに納まり切りません。。。Y邸が近くて幸いでした。

 

 大広間に納めた瞬間です。広間に運ぶまでがかなり苦労しましたが、予想よりもスムーズに納めることができました。現場は段取りがとても重要です。



 この後、この板を中心にして左右には巾1尺5寸(約45cm)のケヤキのフローリングが張り詰められていきます。滅多にできない仕事内容なので仕上がりが本当に楽しみです♪

(続) 玄関

2010-09-09 23:43:29 | 日記
 ギリギリになっての更新ですが、昨日の続きです。今日は蔵の扉が無事に取り付きました。
 
 まず昨日のおさらい。アクセントとなるケヤキの枝にケヤキの敷き台が取り付きました。



 次に玄関向かって左側に取り付く黒松の敷き台(小上がり)です。巾、厚み、木目のきれいさ、共に十分な存在感のある一枚板を採用しています。

 

 昨日は仮組みで、この板も組んでいたのですが、Yさんは仮組みの状態にも関わらず、嬉しくて昨日はその板に座って蚊に刺されながらも晩酌を楽しんだ様子♪そんなお話を聞かされると、思わず嬉しくなります。

 次にいよいよ蔵の扉です。扉裏側には嘉永の年号とそのときの大工の棟梁の文字が刻まれていました。歴史を感じさせる貴重なものです。


 
 蔵の扉が立派なこともあり、建具の枠から敷居に至るまで全てケヤキで製作。いろいろと加工や納め方には苦労しましたが、無事に建具も納まり、親方も思わずご満悦。重たい蔵の扉でも驚くくらいスムーズに動かすことができるようになりました。



 完成形が楽しみです♪

玄関

2010-09-08 19:35:29 | 日記
 北陸地方としては、今日の台風がそれてくれて助かりました。一応、早朝から工場の木材や立てかけてあるものを縛ったりして養生はしていたのですが。ともあれ何事もなくてよかったです。

久しぶりのおだやかな雨も降り続き、風も若干涼しくなってきたので、少し秋の訪れを感じさせます。

 さて、今日はY邸の玄関工事の様子の報告を。

 Y邸の玄関はポーチ、格天井に続き、どっしりしたのある空間に生まれ変わります。

 まずは工事前の様子。既存のタイルをすべて剥がした状態です。向かって右側の壁は、Yさんが保有していた「蔵の扉」が飾られていました。





 そして、蔵の扉を今回は飾りとしてではなく実際に建具として使えるように作り直しています。以前に蔵の扉があった場所にはアクセントとして樹齢200年は超えるケヤキを「うづくり仕上げ」とし、付け柱として採用しました。かなり大きく見えますが、これでも枝の部分です。



 最終的な玄関の完成形としては、豪快にケヤキの木が地面から生えて天井まで伸びているような雰囲気で、その柱に式台や棚板が取り付いているように見せれるような仕上がりにをイメージしています。

 この後、蔵の扉や、立派な敷台、框も取り付いていくので、かなり豪快な造りの玄関になりそうです。

 それでは、続きはまた明日☆






 

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