美ら海にもやんばるにも基地はいらない市民の会

沖縄県は日本全体の0.6%の面積。そこに在日米軍基地の74%がある。負担軽減の名の下に更に今新基地建設が進められている。

Mさんの辺野古滞在記(2016.01.19~01.31.)

2016-02-06 18:45:03 | 辺野古


19日から31日まで辺野古でした。
宜野湾市長選があり、三十数年ぶりという、雪(みぞれ)が降り、ブロック闘争があり、と多彩でした。


<陸上―ゲート前のこと>
早朝行動は、6時にミーティングがあり、座り込み開始、6時50分頃から機動隊が動き、排除され、7時にはゲートが開き、関係車両が入っていくというパターンが最近でした。
水曜日を議員も含めた大行動の日とし、初回の1200人から減ってきてはいたものの300人から400人が集まり、車両の搬入をとりあえず昼ごろまでは止めていた。日にちを増やそうと、木曜日も行動日となり、島ぐるみも分担しながら水、木と止めていた。(午後入られたりもしたが)その腹いせのように、金曜日などには日に何度も、座りこみの人々を排除し、大型車両は次々と入って行くようになった。
22日の金曜日にも、午前中に3回、人々を担ぎあげては、作った柵の中に押し込め、拘束した。
肉体的にも精神的にも、これは耐えがたいことだと、見るに見かねて、ヒロジさんの判断でそこにあった60個のブロックをゲート前に積み上げた。
ブロックも排除されながらも、この日は3回積んだかな。ブロックの数は段々増やし、次の日には400個。東京から派遣の警視庁機動隊は、日に何回もブロックをひたすら(脇にどけるため)運んでいた。(実はもとに戻すのに、こっちも大変な作業だったが)
次の週にも増やし続け、最終1400個のブロックが28日(木)夕に。
人の代わりにブロックというのは、という意見もあるだろうと、その都度合意を得ながら、「抵抗のオブジェ」と、ブロックの上には花を飾った。1個90円のブロックを何千円かの送料をかけて送ってくる人も出てきた。ブロックに書いた絵も増え、29日(金曜日)1日は、不気味なほどに機動隊の動きはなかった。
最終的には29日(土曜日)、1400個のブロックは排除され基地内に運び込まれ、名護署に持って行かれた。
1時間半遅れで、トラックは入って行った。
第二ゲート(弾薬庫)前にもブロックを積んだり、集会を開いたりした。いざとなれば、米軍の基地機能もストップするんだぞ、と。
現在は、もともと機動隊のバスで、最大限ふさいでいた第一ゲート(工事用ゲート)は、もう一台の車を入れ、ほぼ向こうが塞いでいる状態。(工事車両が入る時は、真ん中の車がどく)


<海上行動>
この時期、天候が荒れ、波浪警報や雷注意報等が出、波高く、うねりがあったりで、約2週間のうち、海に出られたのは5日間だった。
思えば、最初にトンブロックが海に落とされたのが、ちょうど1年前の1月27日だった。
2014年8月18日に開始されたボーリング調査は、当初の2014年11月終了の予定を、何度も延長し、2016年3月が終了予定となっていた。もう終盤で、最後の2ヶ所の掘削が行われていた。が、私の居た1月末にほぼ、終えたようだった。フロート、オイルフェンスの一部移動もあった。
ボーリング調査が終わらない時から、「本体工事」に入るとし、陸上部分の「付け替え道路」などの作業が行われていたが、今はストップしている。「本体工事」に伴い、「脅し」のようにコンクリートブロックを積んで入って来ていた台船は、2カ月動きがなかったが、台船が動くやもしれないと思うような作業も行われていた。
(昨日の産経新聞には、工事再開は春以降、と載ったようだが?)
Kさんの話では、向こうもいろいろ行き詰まり、計画見直しを迫られているのではないかと。(注:ここに解説されています→ http://blog.goo.ne.jp/chuy/e/b7cda611549bbfe67f4d581b2f6a053a )

今回、フロートを越えての「確保」は1回。
コンクリート台船が動くのではないかと、フロート沿いに監視活動を何回か。さすがに、沖縄の海も寒く、午前から午後3時4時までの監視は体力と忍耐と。1日は、波荒く、カヌーに乗れず、抗議船で3時間ほど、揺られゆられて、酔った人も。
海保のゴムボートは7艇ほど。(一昨年の8月には三十数艇出ていたっけ)
今は、民間のマリンセキュリテイのゴムボートが、まるで一見海保のような装備で、高音量で、3方から途切れることなくマイクで繰り返しガナる。
私が行く前の土曜日に、フロートを越え、フロートにしがみついた男性が、両腕を後ろにねじられ、乱暴にGBに引き上げられ、病院へ行ったら、頚椎の突起部分の骨折で、6週間の安静という怪我を負っていた。
*カヌーチームは乗り手募集中です。


1月29日は、代執行裁判の3回目。高裁那覇支部前で、1000人弱の人が応援に駆け付けた。承認申請9人だったかな?に対して翁長氏、稲嶺氏の2人のみ認め、次に結審だとか。「和解案」なるものがでてきたらしい。内容は非公開、といっても、今日流れていましたね。

(参考)
- 琉球新報2016.01.30. -辺野古代執行訴訟、高裁が和解勧告 http://ryukyushimpo.jp/news/entry-213057.html

- 琉球新報2016.02.03. - 新基地に30年期限 辺野古代執行訴訟の和解案判明 http://ryukyushimpo.jp/news/entry-215037.html

- 琉球新報2016.02.05. -名護市長「違和感ある」 代執行訴訟和解案で見解 http://ryukyushimpo.jp/news/entry-216360.html


長くなりました。とりあえず以上で。
M記

(以下参考写真:2/1 U撮影)

海保さながらのODB(沖縄防衛局)のマリンセキュリティ



コンクリートブロックを乗せた台船(陸側から撮影)


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