書籍「NHK ここが聞きたい!名医にQ 関節リウマチ」
NHK出版 生活実用シリーズ
2010(平成22)年8月25日 第1刷発行
(50ページより)
Q:
症状が改善し、検査値も良好なので薬をやめたい
A:
これまでは、関節リウマチを発症したら一生薬が必要だと考えられていました。
しかし近年は、サイトカイン阻害薬などの登場によって、
薬を使わずに済むようになる患者さんも出てきています。
メトトレキサートとサイトカイン阻害薬を使った人の約5割が、
1~2年後にサイトカイン阻害薬をやめることができたという報告もあります。
薬をやめてよい時期について、はっきりした研究結果はまだ出ていませんが、
「寛解」の状態が1~2年間続いたら、サイトカイン阻害薬の中止を
検討するというのが一般的です。
寛解とは、関節の痛みや腫れがほとんどなく、血液検査でCRPや
MMP-3などの炎症反応がない状態を指します。
薬を使わなくても、寛解の状態を維持できれば、完治に近い状態と
いえるでしょう。
ただ自己判断で薬を中止すると、症状が悪化する危険性もあります。
決して自己判断せず、担当医とよく相談して慎重に決めることが大切です。
<薬をやめるタイミング>
メトトレキサートなどの抗リウマチ薬とサイトカイン阻害薬を併用している場合、
一般的に寛解の状態が1~2年間続いたら、サイトカイン阻害薬の中止を検討。
寛解の状態が5年以上続けば、メトトレキサートなどを含むすべての薬の
中止を検討。
NHK出版 生活実用シリーズ
2010(平成22)年8月25日 第1刷発行
(50ページより)
Q:
症状が改善し、検査値も良好なので薬をやめたい
A:
これまでは、関節リウマチを発症したら一生薬が必要だと考えられていました。
しかし近年は、サイトカイン阻害薬などの登場によって、
薬を使わずに済むようになる患者さんも出てきています。
メトトレキサートとサイトカイン阻害薬を使った人の約5割が、
1~2年後にサイトカイン阻害薬をやめることができたという報告もあります。
薬をやめてよい時期について、はっきりした研究結果はまだ出ていませんが、
「寛解」の状態が1~2年間続いたら、サイトカイン阻害薬の中止を
検討するというのが一般的です。
寛解とは、関節の痛みや腫れがほとんどなく、血液検査でCRPや
MMP-3などの炎症反応がない状態を指します。
薬を使わなくても、寛解の状態を維持できれば、完治に近い状態と
いえるでしょう。
ただ自己判断で薬を中止すると、症状が悪化する危険性もあります。
決して自己判断せず、担当医とよく相談して慎重に決めることが大切です。
<薬をやめるタイミング>
メトトレキサートなどの抗リウマチ薬とサイトカイン阻害薬を併用している場合、
一般的に寛解の状態が1~2年間続いたら、サイトカイン阻害薬の中止を検討。
寛解の状態が5年以上続けば、メトトレキサートなどを含むすべての薬の
中止を検討。