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古い空間管理室

NHK教育TVのアニメ「電脳コイル」に出てきた「古い空間」の存続を祈る、非公式ファンサイトです。注:妄想と昭和ネタ含む。

口裂け女の思い出

2009年06月01日 | その他のネタ

口裂け女の思い出

 

ようやく新型インフルエンザの恐怖が、一段落しようとしています。
みなさんは、どのようにお過ごしでしたか?
1週間ずっとお休みだったとか、「陽性だったよ。」なんて方もおられるのでしょうか。
ここ、岡山は、兵庫と大阪で感染者が爆発的に増えたことから、すぐそこまで新型インフルエンザが来ているという恐怖で、薬局のマスクが全部売り切れてしまう事態に陥りました。
ちょっとしたパニックでしたね。
通学中の小学生も、不安げな顔をしています。
その子らの顔を見ていたら、こんなことを思い出したのです。
それは、「口裂け女」です。(絶叫エコー)

 

 

 

 

 

 

あれは、小学5年生の時。何げない噂話から始まったらしいです。
「事故で口が耳元まで裂けた女がいて、普段それを隠すためにマスクをしているのだけど、子供を見るとマスクを外して『ワタシキレイ?』と問いかけてくる。」と。(ガクガクブルブル)
本当に怖かったですね。ワイドショーなんかでも、まことしやかに特集されていましたし、現実に居てもおかしく無い話でしたからね。
イサコじゃなくても信じてしまい、ダイチじゃなくてもションベンちびりそうなくらい、この都市伝説に恐怖したもんです。

ある日、クラスの子らが、この話題で騒ぎ始めたのです。


「うちの親から聞いたんじゃけど、口裂け女が隣町まで来てるんと。」


普段ウソをつかないような子が言うと、それはもう信じるしかありません。
そして、下校時間になり、悪友と恐怖におびえながら、手に「犬」とマジックで書いてから、家に帰っていると・・・。


すると悪友が、「もうダメだ、口裂け女は100m6秒で走ってくる。たぶんそこまで来ているから、どこか知らない人の家に飛び込もう。」と言い出しました。


「そんなことできねーよ。」と、ダイチなら2.0に追われている時でも答えるでしょうが、パニックに陥った小5の男子にそんな選択肢はありません。
私と悪友は、家まで1km未満というところで、見知らぬ人の家に飛び込んだのです。

 

(ピンポーン)

「はーい。どちらさまですか?」

 

そこには、多分25歳くらいの若い綺麗な女性が、独りで留守番をしていました。

泣きそうな顔をした、見知らぬガキ共を目の前にして、興味津々のおねーさん。
私らは必死な形相で、「口裂け女から逃げてきたんです。お願いだからここでかくまってください。」と言うと、優しいおねーさんは、家に入れてくれたのです。
お菓子やジュースまでご馳走になりながら、TVで口裂け女の特集を見たのを覚えています。


「へぇー、そんなに怖いのー。」


なんだか私らをからかうかのように、ニコニコしながら、聞き上手のおねーさんは話を聞いてくれました。
それから1時間くらい居た後で、表まで口避け女を見に行ってくれたおねーさんが、「もう、いないから大丈夫よ。」と、お菓子のおみやげまでくれて、見送ってくれたのです。
今でも鮮明に思い出す、懐かしい思い出です。


あのときの若い綺麗なおねーさんは、神ヤサコ様かマリア様に見えたものですよ。
その後、大きくなってから、その人の家の前を通る度に、少し恥ずかしいような、でも、ちょっと会ってみたいような、複雑な思いをしたもんです。

 

 

ところで、口裂け女のブームはどうやって終わったのでしょうか。


私のところでは、学級会で口裂け女の事を議題にしたのです。

「じゃあ、この中で口裂け女を見たという人、手を挙げて!」

そこでクラスの中で、一番活発な女の子が発言しました。


「私は見ました。○×地区をマスクをして歩いていました。」

すると女の子は教室の前に呼び出され、担任の先生に、みんなの前で思いっ切りビンタされたのです。

「いいか、口裂け女なんて居ないんだ。バカな噂に惑わされるな。」


女の子はぶたれた勢いで、教壇に頭を打ちつけてしまい、呆然としたまま震えていました。
こんな強引な方法はもう採れないでしょうが、当時はまだ暴力に目を瞑っていたのです。
今思うと、もしかしたらですが、文部省から噂を収束させよ、との指示が出たのかもしれません。

これが無きゃ、イヤな思い出にならなかったかもしれません。

 

それで、今回の新型インフルエンザ騒動を見て、ちょっと懸念していることは、第2波、第3波とブームが来た時に、マスクをしている人を変な目で見たり、有りもしない噂を流して、感染者を差別したりしないでくださいね。

特に先生方は、慎重な対応をお願いいたします。


もしかしたら、今回の感染者が、次回のブームの時に、あなたの命を救うかもしれませんよ。

それから、もしも、見知らぬ小学生たちが、恐怖におびえながら飛び込んできたら、優しくもてなしてあげてくださいね。

 

まぁ、今回の出来事も、いずれ「豚(トン)フルエンザの時にいくつだった?」なんて、キーポイントになれば、良い思い出になってくれれるかもしれません。

ちなみに私は種痘を持っている、ピッチピチの40歳。おっさんです。
なぜか地デジで、サンテレビ(兵庫)が映るようになったからといって、喜んでいる場合じゃないなあ。

 

P.S あなたは何も見なかった。誤字なんて見なかった。汗 (×口避け ○口裂け)

 

以上

 

話数:NO DATA

ネタ属性:都市伝説

キャラ:NO DATA

バージョン: 5.4

 

 

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