さんあいの前の畑には、春キャベツが食べごろだ。でも商品として市場に出荷するとなると、こまごまとして規格があるようだ。そして、その規格に少しでも外れたキャベツは、どんなに美味しくとも売り物にはならない。
4月からキャベツ農家のオジサンは、毎日のように畑で収穫作業をしていた。ところが、畑全体の半分近く収穫したところで、「もう収穫が終わったから、いつでも好きなだけ畑に入って採っていいよ。」と言って畑にこなくなってしまった。
うれしいような、もったいないような、、、、。 早速、子どもたちと何度も畑に入り収穫したが、素人目にはどこが規格外なのか見当も及ばない。病気でもなく、虫食いがある訳でもない、大きさもスーパーで見るものと変わらない。そして、採れたてを食べると、みずみずしくて甘ーい。
日本人のよい所は、こだわって極めることだ。高度な規格・基準を自らに課し良いものを生み出して行く。 「ものづくり大国」はその国民気質がなしたことだと言える。ただ、その気質は多様性や寛容性には乏しい。少数派、空気を読まないもの、みんなと同じ行動をとらないものを排除したり、いじめたりする例は、学校や会社では日常茶飯事だ。
さんあいの子どもたちは、その生い立ちからして明らかに少数派だし、みんなと同じ行動をとれない子も多い。でも規格外ではない。それぞれユニークな個性を持っている。その個性に注目し伸ばして行きたい。
まだまだ、おいしそうなキャベツが畑には沢山。
収穫したキャベツ。良く見ると、同じものは1つもない。
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