児童福祉のレジェンド的な存在である、元明治学院大学教授の阿部志郎先生がアメリカの南部の盲人施設を訪問した時に「The blind children are blind for the colour. 」という言葉が書かれてあることに感銘を受けたという。直訳すると「盲人の子たちは、色も見えない。」という事だ。当たり前のことだが、当時まだ人種差別の激しかったアメリカ南部で、盲人の子たちは白も黒も関係なく、偏見もなく純粋に友人として家族として暮らしているという事実を言い当てた言葉として感銘を受けたという。
逆説的に言うと、健常児は理解力や能力があるが故に、大人たちの偏見や間違った知識に影響され純粋さを失ってしまうとも言える。体育教師で授業の鉄棒の指導中に落下し、手足の自由を奪われ、その後絵筆を口にくわえて詩画作家として活躍する星野富弘さんは、「真理は弱さの中に見えてくる」と仰っている。またパナソニックの創設者, 故松下幸之助氏は、「私が幸いだったのは、貧乏で学歴が無なく、体も弱かったことです。」とう名言を残している。
そう、社会的に見れば児童養護施設で暮らす子どもたちは、社会で生活するために必要な能力や資源としては、本当に弱い状況であろう。でも大丈夫、そういう子どもたちだから真理に近いし、マイナス要因が強みとなれることは偉大な先人たちが経験していることだ。頑張れ、さんあいの子どもたちよ!!
どんな時でも応援しているよ!
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