「ファイターズ史」 第13回
1968(昭和43)年
水原茂監督が去ったフライヤーズに、
「青バットの大下」が戻ってきました。
大下弘氏、監督就任です。
かつてフライヤーズ在籍時に首位打者、本塁打王を各3回も獲得した大下氏。
この名選手の采配に注目が集まりましたが、現実は厳しいものでした。。
開幕から伸び悩んだフライヤーズは迷走を続け、
80試合を終えた時点で30勝46敗4分(勝率.395)という危機的な状況。
そしてなんとここで、大下弘監督はシーズン途中にして退任してしまうのです。
飯島滋弥氏に監督をバトンタッチされたもののチーム状況に変化はなく、
この年の最終的なチーム成績は、135試合を51勝79敗5分(勝率.392)。
首位の阪急からは29.0ゲームも離され、チーム史上初の最下位に沈んでしまいました。
チーム力が低下しているときにたまたま監督就任してしまったのか、
それとも大下氏に監督としての資質が備わってなかったのか。
それはわかりません。
ただ、戦後のプロ野球を支えてきたかつての名選手が、
このような形でユニホームを脱ぐことになってしまったというのは残念でなりません。。
なおこのシーズンのタイトリストは張本勲外野手のみ。
打率.336で2年連続3度目の首位打者を獲得し、9年連続のベストナインに選ばれています。
日本シリーズは巨人が4勝2敗で阪急を下してV4。
1969(昭和44)年
前年ついに最下位となってしまったフライヤーズ。
松木謙治郎氏(主に戦前、大阪タイガースで活躍)を監督に据え、新たなスタートです。
しかし・・・どうにもこうにも成績は上向きません。
水原監督時代を支えた投手陣の弱体化は著しく、尾崎行雄投手は前年に続いて0勝止まり(2敗)。
2年前の新人王、高橋善正投手は3勝11敗の誤算。
4年目の森安敏明投手(第1回ドラフトの1位指名選手)は、
毎年コンスタントに2ケタ勝つものの、それ以上に負けて負け越し続き(この年は11勝15敗)。
ルーキーに頼らざるをえないような布陣では、低迷もいたしかたないところでしょうか…。
この年のチーム成績は、130試合を57勝70敗3分(勝率.449)で、
首位の阪急(3連覇)から19.5ゲーム差の4位に終わっています。
それでも張本勲外野手は打率.333で3年連続となる首位打者を獲得し、
実に10年連続となるベストナインにも選ばれています。
そして大杉勝男一塁手も2年ぶりにベストナイン獲得。
日本シリーズは、巨人が阪急を4勝2敗で下してV5達成!!!!!
3年連続同じカードで、同じ勝敗数という奇遇。
またこの年の10月8日、
西鉄・永易將之投手の八百長事件(いわゆる「黒い霧事件」)が発覚しています。
永易投手は1964~67年まではフライヤーズに在籍しており、
‘65年シーズンには2ケタの10勝あげています。
そんな投手が八百長に手を染めるとは・・・
非常に残念な出来事です。。。
1968(昭和43)年
水原茂監督が去ったフライヤーズに、
「青バットの大下」が戻ってきました。
大下弘氏、監督就任です。
かつてフライヤーズ在籍時に首位打者、本塁打王を各3回も獲得した大下氏。
この名選手の采配に注目が集まりましたが、現実は厳しいものでした。。
開幕から伸び悩んだフライヤーズは迷走を続け、
80試合を終えた時点で30勝46敗4分(勝率.395)という危機的な状況。
そしてなんとここで、大下弘監督はシーズン途中にして退任してしまうのです。
飯島滋弥氏に監督をバトンタッチされたもののチーム状況に変化はなく、
この年の最終的なチーム成績は、135試合を51勝79敗5分(勝率.392)。
首位の阪急からは29.0ゲームも離され、チーム史上初の最下位に沈んでしまいました。
チーム力が低下しているときにたまたま監督就任してしまったのか、
それとも大下氏に監督としての資質が備わってなかったのか。
それはわかりません。
ただ、戦後のプロ野球を支えてきたかつての名選手が、
このような形でユニホームを脱ぐことになってしまったというのは残念でなりません。。
なおこのシーズンのタイトリストは張本勲外野手のみ。
打率.336で2年連続3度目の首位打者を獲得し、9年連続のベストナインに選ばれています。
日本シリーズは巨人が4勝2敗で阪急を下してV4。
1969(昭和44)年
前年ついに最下位となってしまったフライヤーズ。
松木謙治郎氏(主に戦前、大阪タイガースで活躍)を監督に据え、新たなスタートです。
しかし・・・どうにもこうにも成績は上向きません。
水原監督時代を支えた投手陣の弱体化は著しく、尾崎行雄投手は前年に続いて0勝止まり(2敗)。
2年前の新人王、高橋善正投手は3勝11敗の誤算。
4年目の森安敏明投手(第1回ドラフトの1位指名選手)は、
毎年コンスタントに2ケタ勝つものの、それ以上に負けて負け越し続き(この年は11勝15敗)。
ルーキーに頼らざるをえないような布陣では、低迷もいたしかたないところでしょうか…。
この年のチーム成績は、130試合を57勝70敗3分(勝率.449)で、
首位の阪急(3連覇)から19.5ゲーム差の4位に終わっています。
それでも張本勲外野手は打率.333で3年連続となる首位打者を獲得し、
実に10年連続となるベストナインにも選ばれています。
そして大杉勝男一塁手も2年ぶりにベストナイン獲得。
日本シリーズは、巨人が阪急を4勝2敗で下してV5達成!!!!!
3年連続同じカードで、同じ勝敗数という奇遇。
またこの年の10月8日、
西鉄・永易將之投手の八百長事件(いわゆる「黒い霧事件」)が発覚しています。
永易投手は1964~67年まではフライヤーズに在籍しており、
‘65年シーズンには2ケタの10勝あげています。
そんな投手が八百長に手を染めるとは・・・
非常に残念な出来事です。。。