残念
連勝ならず
北海道日本ハム
ついに、ダルビッシュ有にプロ入り初の黒星が付いてしまった。
しかし、7回3失点は先発として十分な結果だ。
決して悲観することはない。
それよりも今日は、
オリックスの先発、吉井のピッチングを素直に褒めるしかないだろう。
1965年生まれ、実に40歳の吉井。
ダルビッシュの倍以上の年齢。
もっと言うと、ダルビッシュが生まれたときにはすでにプロ野球選手であった。
そんな彼の今日のピッチングを振り返ってみよう。
まず1回裏。
先頭打者の森本に対して、いきなり3球三振のスタート。
133km/hのカットボールの後に放った141km/hの真っ直ぐに、森本のバットは空を切った。
40歳にして140km/hを超える真っ直ぐを放れること自体素晴らしいが、
その前のカットボールからして、メジャーを経て日本球界に復帰した後に覚えた球種だ。
40歳にしてあくなき探求心。感心する他ない。
続く坪井には1球目、2球目とフォークで入っておきながら、
その後は一転して真っ直ぐで勝負。
カウント2-3から、最後は140km/hの真っ直ぐで、またしても空振りの三振を奪った。
坪井からすれば、最後は当然フォークを落としてくると読んでいた場面だろう。
40歳、してやったり。
その後連続四球と木元のヒットで2死満塁のピンチを迎えるが、
稲葉が初球(140km/hストレート)を打ち上げて万事休す。
稲葉としては、いきなり真ん中高めに打ち頃の真っ直ぐがきたもので、
焦ってタイミングが若干ズレたのだろうか。
ファイターズにとっては、なんとも痛かった。
2回裏は3者凡退。
それもすべて遊ゴロ。
高橋信二には真っ直ぐとシュートを交互に投げて、最後はスライダー。
小田にはチェンジアップをスライダーを放って、最後は真っ直ぐ。
金子には114km/hのスローカーブで入り、最後は142km/hの真っ直ぐ。
球種の豊富さ、緩急とも完璧。
これでは狙い球も絞れない。
3回裏。
先頭の森本をまたしても空振り三振に仕留める。
スライダーを3球続けたかと思えば真っ直ぐを続け、カットボールを挟んではまた真っ直ぐを連投。
最後は143km/hの真っ直ぐ。圧巻。
さすがにファイターズ打線も真っ直ぐを狙い始めたのか、坪井、セギノールにはヒットを打たれる。
しかし、木元をセンターフライに打ち取りこの回のピンチも凌いだ。
最後は141km/hの真っ直ぐ。力勝負にもひるまない。ヴェテランのプライド。
4回裏は、また3者凡退。
稲葉にはカーブ→スライダー→真っ直ぐ→カットボールでセカンドゴロ。
高橋信二は142km/hの真っ直ぐをライトフライ。
小田には115km/hのカーブでレフトフライ。
変化球主体に切り換えたかと思いきや、信二には真っ直ぐ勝負。
ファイターズ打線は困惑したことだろう。
5回裏。
先頭の金子に125km/hスライダーをセンター返しでヒットにされる。
続く森本にはフォークで入り、チェンジアップを挟んだ後に真っ直ぐを3球続けた。
森本としては、過去2打席真っ直ぐで三振に仕留められていただけに、狙いは真っ直ぐ1本だっただろう。
そこにあえて3球も真っ直ぐを続けた大胆配球。
迫力に気圧されたのか、森本は投ゴロに倒れた。貫禄勝ち。
その後小笠原に2塁打を浴びて1点こそ失ったが、
続くセギノールをまたも真っ直ぐでファーストゴロに打ち取り、
5イニングを5安打の1失点、珠数は86球でマウンドを後続に譲った。
ヴェテランすべてが老獪な変化球ピッチングを見せるわけではない。
全15アウトのうち11アウトの決め球に真っ直ぐを放った。最速は144km/hを記録。
まさに「40にして惑わず」という不惑のピッチングで、今季負け無しの5連勝。
夏場になっても衰えを見せないこの「オッサン」のピッチングは、今後も脅威をなりそうだ。
対するファイターズの投手陣。
飛び抜けて速い真っ直ぐでなくても、ストライクゾーンに放ればなんとかなるのだ。
あくなき探求心、ひるまぬマウンド度胸、いろんな意味で今日の吉井を見習って欲しい。
明日は帯広でのゲーム。
絶対に連敗は許されない。
頑張れ!北海道日本ハム!!
連勝ならず
北海道日本ハム
ついに、ダルビッシュ有にプロ入り初の黒星が付いてしまった。
しかし、7回3失点は先発として十分な結果だ。
決して悲観することはない。
それよりも今日は、
オリックスの先発、吉井のピッチングを素直に褒めるしかないだろう。
1965年生まれ、実に40歳の吉井。
ダルビッシュの倍以上の年齢。
もっと言うと、ダルビッシュが生まれたときにはすでにプロ野球選手であった。
そんな彼の今日のピッチングを振り返ってみよう。
まず1回裏。
先頭打者の森本に対して、いきなり3球三振のスタート。
133km/hのカットボールの後に放った141km/hの真っ直ぐに、森本のバットは空を切った。
40歳にして140km/hを超える真っ直ぐを放れること自体素晴らしいが、
その前のカットボールからして、メジャーを経て日本球界に復帰した後に覚えた球種だ。
40歳にしてあくなき探求心。感心する他ない。
続く坪井には1球目、2球目とフォークで入っておきながら、
その後は一転して真っ直ぐで勝負。
カウント2-3から、最後は140km/hの真っ直ぐで、またしても空振りの三振を奪った。
坪井からすれば、最後は当然フォークを落としてくると読んでいた場面だろう。
40歳、してやったり。
その後連続四球と木元のヒットで2死満塁のピンチを迎えるが、
稲葉が初球(140km/hストレート)を打ち上げて万事休す。
稲葉としては、いきなり真ん中高めに打ち頃の真っ直ぐがきたもので、
焦ってタイミングが若干ズレたのだろうか。
ファイターズにとっては、なんとも痛かった。
2回裏は3者凡退。
それもすべて遊ゴロ。
高橋信二には真っ直ぐとシュートを交互に投げて、最後はスライダー。
小田にはチェンジアップをスライダーを放って、最後は真っ直ぐ。
金子には114km/hのスローカーブで入り、最後は142km/hの真っ直ぐ。
球種の豊富さ、緩急とも完璧。
これでは狙い球も絞れない。
3回裏。
先頭の森本をまたしても空振り三振に仕留める。
スライダーを3球続けたかと思えば真っ直ぐを続け、カットボールを挟んではまた真っ直ぐを連投。
最後は143km/hの真っ直ぐ。圧巻。
さすがにファイターズ打線も真っ直ぐを狙い始めたのか、坪井、セギノールにはヒットを打たれる。
しかし、木元をセンターフライに打ち取りこの回のピンチも凌いだ。
最後は141km/hの真っ直ぐ。力勝負にもひるまない。ヴェテランのプライド。
4回裏は、また3者凡退。
稲葉にはカーブ→スライダー→真っ直ぐ→カットボールでセカンドゴロ。
高橋信二は142km/hの真っ直ぐをライトフライ。
小田には115km/hのカーブでレフトフライ。
変化球主体に切り換えたかと思いきや、信二には真っ直ぐ勝負。
ファイターズ打線は困惑したことだろう。
5回裏。
先頭の金子に125km/hスライダーをセンター返しでヒットにされる。
続く森本にはフォークで入り、チェンジアップを挟んだ後に真っ直ぐを3球続けた。
森本としては、過去2打席真っ直ぐで三振に仕留められていただけに、狙いは真っ直ぐ1本だっただろう。
そこにあえて3球も真っ直ぐを続けた大胆配球。
迫力に気圧されたのか、森本は投ゴロに倒れた。貫禄勝ち。
その後小笠原に2塁打を浴びて1点こそ失ったが、
続くセギノールをまたも真っ直ぐでファーストゴロに打ち取り、
5イニングを5安打の1失点、珠数は86球でマウンドを後続に譲った。
ヴェテランすべてが老獪な変化球ピッチングを見せるわけではない。
全15アウトのうち11アウトの決め球に真っ直ぐを放った。最速は144km/hを記録。
まさに「40にして惑わず」という不惑のピッチングで、今季負け無しの5連勝。
夏場になっても衰えを見せないこの「オッサン」のピッチングは、今後も脅威をなりそうだ。
対するファイターズの投手陣。
飛び抜けて速い真っ直ぐでなくても、ストライクゾーンに放ればなんとかなるのだ。
あくなき探求心、ひるまぬマウンド度胸、いろんな意味で今日の吉井を見習って欲しい。
明日は帯広でのゲーム。
絶対に連敗は許されない。
頑張れ!北海道日本ハム!!