人は、
不幸のときは１を１０にも思い、
幸福のときは
当たり前のようにそれに馴れて、
１０を１のように思います。
瀬戸内寂聴
幸せか、幸せじゃないか、
それはもう本人がどう感じているか次第。
ただ、
楽しそうか、つまらなそうか、は
近くにいるとなんとなく伝わってくるものです。
本人にとって
どのような状況であれば
「楽しい」と思えるのか。
私が相手に不満に思うことがあるように
相手も私に不満があるだろうと感じています。
そもそも
不満なんて、
自分にとって都合が悪くなったりだとか
自分が思ったようにならなかったりだとか
“自分勝手”の上に存在していることがほとんどだったりするでしょう。
だから
もっとこうだといいのに、と思うことも
伝えてみて
ちゃんと伝わって
理解してもらえて
改善または寄り添ってもらえるのならいいですが
こちらが口に出したばっかりに
言われた、ということが相手の不満となり
状況が悪化するという展開にもなりますから
私はもう
この人はこういう人で
私はそれを残念に思ってる、と一括りに。
そして私は
いつまでも残念な気持ちに支配されず
自分が楽しくいられること、もの、人、
そんな“よりどころ”の時間によって
うまく浄化できているように思います。
家族が、子供が、自分のよりどころで
他にはテレビを見ることくらいだったら
だれかの出かける気配に
どこにいくのかな
誰と会うのかな
何時に帰るのかな
気になって仕方がないのでしょうに
口から出る言葉は
｢またお出かけ？忙しいですね｣
普通の会話がなく
そんな皮肉な言い方ばかり。
「別に。ご勝手に」
「興味ありません」
拗ねてるのでしょう。
さびしいのだろうと思います。
無理をしない、
人に合わせることも待つこともない、
それが何より気楽で良いでしょうけれど
まだまだ身体も動くのだから
なにかに挑戦してみたりして
“楽しんでいる自分”もなかなか良いものなのにな、と
私は思っております。
