「なあんだそうだったのか。」と後になって思う事がある。若い頃良く聞いたレコードの「Un Poco Loco」もその一つ。バドパウエルは自作曲に、他にも「テンパスフュジット(光陰矢の如し)」と、英語でない変なタイトルを付けているので、意味が分からないままン十年もたってしまった。

最近になってポルトガル語講座に通う機会があったときに、意味を講師のイサオ-イデさんに聞いて、初めて「ちょっとおかしいんじゃない。」だと知った。
「ウンポコロコ」ではマックスローチのキューバっぽいリズムが印象深い。昔はこのカウベルリズムが、シンバルレガートでのスイングリズムに比べて違和感があって好きではなかった。
つまり、ジャズっぽくなくて、「ちょっとおかしいんじゃない。」ということだったのだ。
今になって聞き直すとラテンリズム味が面白く思えるから、人間の感覚なんて相対的なものだと思う。
現代人が信じるものは思想や信心でなく己が感覚だと言う。
とすれば、我々が信じきっているものも相対的なものなあんじゃない?
♘♘♘♘♘♘♘♘♘♘♘♘♘♘♘♘♘♘♘♘♘♘♘♘♘♘♘♘♘♘
小公子から
弁護士ハヴィシャム
「セドリック、君には家を継ぐ義務があるんだよ。」
セディー
「ウン、ポく、ロコ行けばいいの。」

最近になってポルトガル語講座に通う機会があったときに、意味を講師のイサオ-イデさんに聞いて、初めて「ちょっとおかしいんじゃない。」だと知った。
「ウンポコロコ」ではマックスローチのキューバっぽいリズムが印象深い。昔はこのカウベルリズムが、シンバルレガートでのスイングリズムに比べて違和感があって好きではなかった。
つまり、ジャズっぽくなくて、「ちょっとおかしいんじゃない。」ということだったのだ。
今になって聞き直すとラテンリズム味が面白く思えるから、人間の感覚なんて相対的なものだと思う。
現代人が信じるものは思想や信心でなく己が感覚だと言う。
とすれば、我々が信じきっているものも相対的なものなあんじゃない?
♘♘♘♘♘♘♘♘♘♘♘♘♘♘♘♘♘♘♘♘♘♘♘♘♘♘♘♘♘♘
小公子から
弁護士ハヴィシャム
「セドリック、君には家を継ぐ義務があるんだよ。」
セディー
「ウン、ポく、ロコ行けばいいの。」
「まあづサンバ生活」、楽しく拝読させていただいています。
普通、レコードを制作する場合・・・、何テイクかして、最も出来の良いと思われる演奏をレコードにします。しかしその後、演奏者が巨匠になり亡くなったりすると、レコードにならなかった他のテイクも貴重な音源と見なされるようになることがあります。特にジャズの世界では。
私が、未だクラシック音楽の世界もジャズの世界も知らず、やっと、それらを聞き始めた頃、Bud Powellのレコードを買ったことがありました。多分、オーディオ雑誌の推薦か何かにのせられて興味を持ったのだと思います。
それはちょっと特殊なレコードで、たしか「Un Poco Loco」のTake(1)からTake(5)まで、片面全部に「Un Poco Loco」が連続で入っているというものでした。ディープなジャズ・ファンには興味深いものなのでしょうが、当時の私には全く意味がわからず、ぶったまげてしまいました。それでも、これはとても熱のこもった演奏だな、ということぐらいは感じ取ることができました。
今はもう、そのレコードは手元にありませんが、今ならその意味や重要性がわかります。手放してしまったのは、惜しいことをしました。先ほど改めてYouTubeで「Un Poco Loco」を聴いてみましたが、やはりこれはいい、名演ですね!