9月28日(金)
朝7時起床、テレビの天気予報がことごとく雨です。
窓から見える空は『雨降るの?』くらいの曇りだったので、朝食を取ってから出発!
昨日来たR107号を遠野へ向けて走り出します。
朝の通勤時間前に市内を抜け、快調に走ること約1時間で遠野の道の駅に到着。
遠野といえば『河童』な訳ですが、釜石方面の空模様が怪しいので『合羽』にお着替え。
今回のツーリングは雨に降られる前提で準備してこなかったので、お気に入りのゴアテックスのカッコいいレインウェアではなく、バイクに入れっぱなしの予備の合羽しかありません。
これ、もらい物なので色が黄色なんですよ。遠くから見ると交通指導員みたい...。
遠野を出発して仙人峠のバイパスで本格的に雨が降ってきます。
余談ですが、雨のツーリングは結構な修行です。
ヘルメットにはワイパーが無いので視界が一気に悪くなりスピードが出せなくなる上に、体が冷えると一気に体力が奪われます。しかし、濡れた合羽を脱いだり着たりが面倒なので休憩も取りません。
橋の継ぎ目やマンホールはスリップポイントに早代わりで怖いんです。
黙々と走るので距離は稼げるのですがイマイチ楽しくない...。
と云う訳で、釜石はお土産に中村屋の海宝漬を買うことも無くスルー。
釜石港に打ち上げられていた巨大なタンカーが撤去されていましたが、どうやって動かしたんだろう?
大槌町では一面更地となった街中を通り抜け、一気に今回の目的地『山田町』へ。
ここは去年の6月に4日間、救援物資の手配の応援で寝泊りした町です。
あの頃は焼けた家屋や倒壊した建物がそのままでしたが、今はすっかり更地になっていました。
陸前山田の駅もすっかり更地で線路は廃線同然です。
今回のツーリングで海岸沿いの町をいくつも走りましたが、所々で草原のような場所を見かけました。
手入れのされていない更地に雑草が生長し、建物の基礎が見えなくなっている場所なのですが、この先この場所はどうなるのだろう?
住む人の居ない更地を見ながら将来への思いを馳せずにはいられません。
来年か再来年、またこの場所を訪れよう。
きっと町が元と同じ形に戻ることは無いでしょう、みんなが仮設住宅から出られる日は何年も先でしょう。日々震災の報道が少なくなり今ではほとんど見かけなくなりました。
被災地に住まない私たちにとって『3.11』はゆっくりと確実に過去の出来事になっています。
自分にできる範囲で復興の応援を続けよう。そう誓って山田町を後にします。
その後、宮古市からR106の盛岡街道の途中まで延々とノンストップで修行のようなツーリングを続け、盛岡との中間あたりの道の駅でようやく休憩。
雨は上がりましたが、また降るかもしれないので合羽きたまま缶コーヒーで暖を取ります。
車のドライバーがガン見していきますが、交通指導員じゃないですよ(笑)
そして13時ようやく盛岡到着!
北上・釜石・宮古・盛岡、星座に例えるなら『秋の大四角形』完成ですね♪
そんなロマンティックな私のお昼ゴハンは盛岡のお気に入りラーメン店『かつまる』のキムチラーメンです(笑)
盛岡に来ると可能な限り寄っている大好きなラーメン屋でパワーチャージ!
天気も回復したので合羽を脱いでルート検索、小岩井から湯田経由で横手を目指すことに。
小岩井近辺の牧草地、北海道を彷彿とさせる雄大さがあって、お気に入りのツーリングコースの一つです。
ただ、つい二日前も家族サービスで小岩井農場来たばかり。どんだけ岩手好きなんだよって話ですね(笑)
小岩井~御所湖~湯田と太陽の日差しを満喫して駆け抜けます。
気温は20度越えで快適そのもの♪なぜこの天気が午前中じゃなかったんだろう?ちょっと残念な気がしなくもないですが... まぁいっか!
横手からまだ新しいバイパスを抜けて本荘に入る前、東由利の道の駅で最後の休憩です。
秋田で一番美味しい、と自画自賛している玉コンを食べつつ空を眺めると綺麗な虹が見えました。
ん、虹?雨降るのかな??ヤバイ、撤収だ!(笑)
本荘に入ると完全に日が暮れますが、ココまで来ると帰ってきたも同然です。
『うちに帰るまでが遠足です』の言葉どおり、気を引き締めてラストラン!
途中で晩ごはん食べつつ、20時に自宅へ到着。
一泊二日で970km走破のツーリングでしたが、とても楽しい時間でした。
快く送り出してくれてた嫁と、ちゃんと留守番していた子供たちに感謝♪