徒然草庵 (別館)

人、木石にあらねば時にとりて物に感ずる事無きに非ず。
旅・舞台・ドラマ・映画・コンサート等の記録と感想がメインです。

2015年2月 アイントラハト・フランクフルト対シャルケ04

2015年02月17日 | サッカー

春の訪れを告げるカーニバルで沸き立つドイツから戻ってまいりました庵主です。
2月~3月前半といった航空券が底値の時期、実に久しぶりにこの時期の欧州に足を運びました。

冬のヨーロッパといえばサッカーでしょう!

コメルツバンク・アレナに昨年のW杯PV以来の参戦!!!

2014W杯PV参戦記はこちら
http://blog.goo.ne.jp/sally_annex/e/6243b8a10e0cb478d1a7edd01c1cf3aa

ちなみにワタクシ(今では全く想像ができないといわれますがw)学生時代はバックパッカー半歩手前で、お目当てのチームの試合や対戦カードを観るために週末は大忙しで飛び回っていました。1試合終わったらすぐ次の目的地に移動、土日やカップ戦のある水曜日は全て試合を中心に回り、他の平日は練習場に行ったり…それはもう楽しかった思い出が。
当時はセリエAとプレミアを中心に観ていましたが「このチームは今しか見られないけど、美術館は逃げない!年寄りになってからでも行ける!」と言い切り、観光は本当に「サッカー関係のイベントの空き時間に行く」感じでした。それでも現地に1ヶ月半ほどもいると結構試合数を稼いで、街もあちこち行けたものです。

そういうわけでシーズン中のTV観戦は全くしなくなった今でも、スタジアムの雰囲気を感じると無条件に血が騒ぐのです!

今回のカードはリーグ3位のシャルケ04を迎えてのアイントラハト・フランクフルトのホームゲームです。長谷部さん、乾くん、内田さんの日本人選手にも注目♪





試合についてはスポーツ新聞や雑誌のサイトで詳しく書かれていますし、TVで見た方もいらっしゃると思うので割愛します。正直な印象としては「たぶん内容的にはシャルケが勝てた試合」「フランクフルトはマイボールになってからの自滅パターンが多くないか」「ジャッジがシャルケに甘めに見えた(アウェイなのに!)」「GKがトラップ選手じゃなかったら4-1くらいの負けになってたはず」前半は特にイライラする展開が多かったように思います。内田選手は味方でいる時は頼もしいですが、敵に回すと本当にイヤな選手だなあ…と賞賛をこめて思ったり、長谷部選手はやっぱり強い!「戦う意志と気迫」がプレー全般に漲っていてカッコよかった!なんて感じたり。ライブならではのスタジアムの雰囲気が一番素晴らしかったですね。





ここからは試合中継にあまり映らない?コメルツバンク・アレナの風景をご紹介します。


スタジアムはフランクフルトの市街地から電車で10分ほどのところにあります。フランクフルト国際空港にも近いので、行ったことはなくても離発着の際に目にした方もいらっしゃるかもしれませんね。

トラムの12番か、バスの61番でも行けますが、試合のある日にはバスの臨時便があります。(南駅~スタジアム間)
もう少しすると中央駅から直接スタジアム方面へ行くトラムの新路線が完成するそうです。


こちらが(バス&トラムで行くと到着する)スタジアムの入口。


スタジアム全体図。広いので駅や停留所からは最低でも10分は見ておいたほうが良いでしょう。



ところでフランクフルトは市域を広大な森に囲まれています。その森のど真ん中に位置するコメルツバンク・アレナの正式名ヴァルトシュタディオンも、まさしく「森のスタジアム」という意味で、観客は森の中の道をスタジアムに向かって歩いていきます。





途中には練習用の小さいピッチがいくつか。
本格的な練習用の建物やフェンスに囲まれたピッチも少し離れた場所にあります。




グッズ売り場&ファンショップ&ラジオ局






しばらくグズついた寒い曇り空だったフランクフルトですが、この日は久しぶりの良いお天気!






試合開始は18時30分で、到着してから時間は充分にあったのでスタジアムの周囲を探索します。そうそう、入口では男女とも持ち物検査を受けます。原則手ぶら推奨!真冬なら必要な最低限の荷物はコートのポケットに入れるのがベストです。そして私は持参した「双眼鏡」を怪訝に思ったスタッフに足止めされておりました。←怪しい機能なんか付いてませんってば!w

私「レーザー発射機能でもついていると思われたのだろうか…」
相方「普通双眼鏡で試合は観ないと思う」
私「試合中じゃないの!双眼鏡は試合前と試合後に使うんだってば!」 ←おい











ホームスタンドの反対側まで回ると、アウェイのシャルケファンの青いユニが目立ちます。ついでにカーニバルなので仮装っぽい人もちらほら。個人的にはイタリア時代に見慣れたトラブル防止策の、ホームとアウェイが「エリアによっては子ども連れ禁止、入口別、動線別、警官隊常駐、機動隊待機!」みたいなのが当たり前だと思ってたので(苦笑)こののんびりした共存っぷりが意外でもありました。行きのトラムでも乗り合わせたシャルカーと和やかに談笑する地元ファンとか見かけて、ちょっとビックリでした。フランクフルトならではの光景かもしれませんし、これがミュンヘンやドルトムントに行くと「もっと怖くなってる」のかもしれませんね。

そしていよいよスタジアムの中へ。中に入るのは初めてではありませんが、こんな探検wもまた楽しいのです。





スタジアムのスナックカウンターではビール、フライドポテト、焼きソーセージを挟んだ丸パン、ソフトドリンクなんかが売られています。ビールのプラスチックカップは返却とリサイクルが可能なもので、アイントラハトの選手の写真とサインがプリントされています。お会計はプリペイドカードを事前にカウンターの近くにいるおじさんから買って、そこから払うしくみです。←チャージ可能。

そして驚くべきは「ケチャップとマスタードの出てくる蛇口」!!(爆笑)



フライドポテトやソーセージパンにかけるための設備www
好きなだけどうぞ&セルフサービス、です。凄いぞこの発想!!!





ちなみにブンデスリーガの観戦チケットは決して安くはなくて(試合のカードによっても変わるらしい)私たちのいたホームスタンド最上層の指定席はおとな1人@48ユーロでした。これはイタリアでも同じような感じで、一昨年の試合ではホームスタンド中央の15列目くらいの良席が100ユーロでした。ゴール裏や立見席は確かに安いのですが、観光客で不慣れ&連れがいない状態での1人観戦には向かないと思います。いろんなお客さんがいますしね…。


座席から見るとこんな感じ(メインスタンド最上部に近い位置)

また禁煙・分煙が進む世相に反して(笑)スタジアムは未だに(イタリアもドイツも)観客が平気で喫煙しています。時々葉巻吸ってるのがセリエにはいましたが…タバコ苦手な人はちょっと気の毒かもしれません。

さて、試合前の写真など。UPにはシャルケが先に出てきて、アイントラハトは後からゆっくり出てきました。



アウェイまで見に来てくれたシャルケファンに真っ先に挨拶する選手たち。













ファーサイドにいたので最大ズームでもこれくらいしか撮れなかったウォームアップ中の内田さん。



ウォームアップ中に真っ先に監督が話しかけに行っていた長谷部さん。










ウォームアップとシュート練習中の長谷部さん。


ウォームアップを終えてウィーターボトルを口にする長谷部さん。


ロッカールームに引き上げる内田さん。


同じくロッカールームに引き上げる長谷部さん。


☆ 


試合前のデモンストレーション!思わず息をのむ美しさと迫力!監督も思わず見とれてしまうほど?w











試合開始前の両チーム挨拶。


ゴール裏はこんな感じ(万国共通w)


試合開始直前の長谷部さん。遠目でも背中から漂う気迫と緊張感がビリビリ伝わってきました。


試合開始直前の内田さん。ニアサイドのライン際でじっとセンターサークルを見つめています。


緊張しているかな?・・・と思っていたら、いきなり「ピョンっ」とジャンプしたので不意をつかれた件!(笑)
動きが(何と言うか)和むわ〜、と思ってしまいました。←違



試合は1-0でホーム、アイントラハトの勝利!













試合後の様子。今回はベンチで終わった乾くんが内田さんのもとに行って何か楽しげに話しています。



試合終了後、ゴール裏のサポに向けてアイントラハト・フランクフルトの選手たち&マスコットのイヌワシが挨拶。
チャントしながら皆でジャンプするのがお約束、のようです。



ここからは現地TVからのおまけです。





試合後のドイツのサッカー番組で「これは今日の試合における完全なミスジャッジ。間違いなくPK」と断言されていた長谷部さんへのファウル@シャルケ戦。スタジアム中が怒りの叫びで揺れるほどでした。
※TV画面からなのでブレていてすみません。


そしてTVでもちゃんと映った日本人対決シーン!ドリブルで突破しようとする長谷部さんと並走してカットしようとする内田さん。ZDFグッジョブ!


ルーカス・ピアソンのヒーローインタビュー。


敗戦後のシャルケGM・ヘルト氏の表情にご注目ください。


ヘーヴェデスは意外にさばさばした感じ?







皆さんお疲れ様でした!!