「晩夏」という言葉は余り目にしないが、ちゃんと存在はしている。しかし晩夏を感じさせてくれるような気候は余りないような気がする。今年は特に雨ばかりで、晩夏も初秋もなく、ずっと梅雨が続いているような感覚だ。雨に濡れても、マスクだけは外さないニホンジン。猛暑も豪雨もものともせずにマスクし続けるニホンジンの忍耐力は、海外の人には驚異的に違いない。このために米国は戦後、日本民族を弱体化したかったのかも知れない。
元々自分で考えるという概念を持たない民族が、マスクによって更にロボット化して思考停止状態にあるようだ。恐らくマスクのせいで季節も何も感じないのであろう。マスクを外さない限り、コロナは終わらないのに。
そこへ行くと自然界の生き物は正直だ。自然に逆らわず、五体で自然を感じながら生きている。本能で生きている分、愚かな人間より遥かに優れていると言えよう。特に昆虫ほど季節の移り変わりを象徴している生き物もない。
基本的にどんな昆虫でも好きなのだが、特に好きなのがヤブキリ、キリギリスだ。肉食系でヤブキリは初夏から真夏に山地で、キリギリスは梅雨明け頃から初秋にかけて草原で見られる。下の写真はヤブキリ。
2年前には沢山捕獲して、9月の時点でまだ20匹以上飼っていたのだが、さくね、今年は少なく、オス一匹を含めもう数匹しか残っていない。夏の豪雨も影響しているのかも知れないが、そうでなくてもお盆を過ぎると、ほとんど鳴き声も聞かなくなる。
唯一生き残っているヤブキリのオス。
下はキリギリス。この個体は緑色が濃いので、知らない人が見れば、ヤブキリとの区別が難しいことだろう。
こっちのキリギリスの方がより一般的な色だ、
ヤブキリもキリギリスもアゴが強力なので、噛まれると物凄く痛いので要注意。今年はなぜかキリギリスのメスが見つからず、10匹弱飼っているものの、メスは一匹しかいない。
この黒いのはキリギリス科のヒメギス。
私は子供の頃から夏は炎天下で虫を追いかけて過していたので、今でも熱中症などは無縁だ。今でも河川敷でバッタ取りをするが、今の子供には真似できないことだろう。
晩夏から晩秋にかけてはエンマコオロギの鳴き声を楽しめる。8月陶から9月初めにかけては、ヤブキリ、キリギリス、エンマコオロギの合唱で賑やかだ。
エンマコオロギは雑食で何でも食べるので飼いやすい。ゴキブリでさえ貴重な蛋白源で、出たら直ちに捕獲してコオロギの餌にするが、綺麗に完食する。
先週、高山植物園で捕獲した3匹のハンミョウも健在だ。
ハンミョウは飼育が難しく、過去にはすぐに死んでしまったが、今回はうまく行っているようだ。