fromCSのブログ

「失敗は伝わらない」

「プルトニウム飛散」のツイートを見かけて。(タイトル変更)

2012-10-01 11:45:53 | 知っておきたいこと
最後までお読みください。

経産省報道発表平成23年8月26日

東京電力株式会社福島第一原子力発電所及び広島に投下された原子爆弾から放出された放射性物質に関する試算値について

「原子力安全・保安院では、このたび、東京電力株式会社福島第一原子力発電 所及び広島に投下された原子爆弾から放出された放射性物質について、試算を 行いましたので、お知らせいたします。」

解析で対象とした期間での大気中への放射性物質の放出量の試算値(Bq)

Pu-238      19,000,000,000(19億ベクレル)
Pu-239      3,200,000,000(3億2千ベクレル)
Pu-240      3,200,000,000(3億2千ベクレル)
Pu-241    1,200,000,000,000(1兆2千億ベクレル)

でもこれは「試算値」です。

じゃ、実際どうなのか

原子力発電所事故収束に向けた道筋
国際原子力機関に対する日本国政府の追加報告書-東京電力福島原子力発電所の事故について-(第2報)
2章 事故に関するその後の追加的状況(PDF形式:27,793KB)」←注:すごく重いファイル

このI-188(188頁)に以下のように公表されていました。

表 II-2-33 福島第一原子力発電所 土壌中の Pu 分析結果

Pu-238            Pu-239,Pu-240       測定場所
(5.4±0.75)×10マイナス2乗 (2.9±0.54)×10マイナス2乗 グラウンド(1,2 号機から約500m)
N.D.             (2.0±0.46)×10マイナス2乗 野鳥の森(1,2 号機から約500m)
(9.2±1.3)×10マイナス2乗  (4.8±0.90)×10マイナス2乗 産廃処分場近傍(1,2 号機から約500m)

こお数値は「冷戦時核実験のホールアウト(降下物)の堆積量からわずかに増えた数値」という判断のようです。
測定場所は福島第一近く。ま、プルトニウムは確かに飛散したのは事実のようですが、この数値がどんな意味を表すのかまで、私には分かりませんでした。

上の経産省の数値に「Pu-241」が書かれていないことがすごく気になります。
そこまで調べる時間なかったです。ごめんなさい。

「間違ってるぞ」などなんなりと。間違いは訂正します。

追記、なぜわざわざこんな古い経産省の報道資料を取り上げたかといいますと、
昨日あたりかたこの資料を根拠に「経産省がこっそりプルトニウムのことを発表していた」という趣旨のツイートが出回っていまして、自分で確認したところ「試算値」だと分かったので書きました。

情報に触れる時に気をつけたいです。


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