心のしるしを束ねる(No.48)

～昨日の夢～

現実に戻るだけ
少しまえの日々に戻るだけ
寝ても覚めても

あなたが傍にいた暮しから
別々の眠り
昨日と違う目覚めになるだけ

欲を言えばキリがないのに
朝も昼も夜も
あなたの傍にいたい

けれど‥
朝も昼も夜も
あなたの傍にいられない

現実に戻るだけ
少しまえの日々に戻るだけ
本当は淋しいのは私だ

今 思えば
あなたとの暮しは幻の様
明日には"昨夜の夢"と間違う

心のしるしを束ねる(No.47)

～言葉足らず～

何より独りになるのが怖いくせに
一人になりたがるのは
あなたも私も、同じだ

怯えて泣くぐらいなら
始めから傍に居ればいいのに
言葉じゃうまく伝わらなくて

正直な涙に想いを託すけど
鈍いから届かないんだ

あなたも私も言葉足らず‥

不安だよ
疑いもするよけれど
それ以上に好きだよ


ねぇ‥
わかってるの

心のしるしを束ねる(No.46)

～恋の終わり～

あなたはもう愛してくれない
傍に置いて
そう言ったのは私なのに

悲しみ憎しみ
取り戻せない
純な愛情

一瞬で忘れられたら
楽なのに
愛されていた
記憶が蘇っては消える

あなたはもう愛してくれない
忘れよう‥
そう決めたのは私なのに

淋しさ憂鬱さ
抜け出せない
失恋の底

好きなのに
別れは容赦なく訪れる
あの人は 今、幸せなのかな

私のいない人生
少しだけ後悔してよ‥

心のしるしを束ねる(No.45)

～愛する魔物～

愛するが故に狂う心は
自由と理性を失った魔物の様

"愛してる"の重圧で
愛する人を追い詰めてゆく

疎ましい束縛
罵り合い空回る愛情

言葉濁して傷付けて
逃げ出す男と泣き崩れて
傷付いて自虐的な女と
美化した思い出だけが残る‥

愛するが故に狂う心は
孤独と深い傷負った兵隊の様

そして行き場を失った
愛はただ、膨張してゆく

心のしるしを束ねる(No.44)

～もっと傍に居てよ～

もう 私に興味が無くなったのね
あなたの優しさ欲しさに
当て付けの言葉を吐いたけれど

本当は淋しかっただけ
構って欲しくて泣いただけ

迷惑など掛けないから
ずっと傍に居てよ

必要なのは他の誰でもない
あなた‥

Hugに安心したり
kissが優しかったり
それだけでもう充分満たされるから
もっと傍に居てよ