ポエム
作品:3033
『かたつむりさん...』
・そろそろと
ペタッぬるペタッぬる
かたつむりの体液が
ブロック塀の上に跡が
残ると同じに
その動きを見ているし
哀愁全開
あくまでも私が
かたつむりの
動きを大人に
なってからも
見たいけれど
東京周囲にはいない
・幼少期の私の頭の中
子供に戻った大人の私
幼少期は
かたつむりを
眺めていても
無感心だった
大人になって
詩を書くようになり
いきものの動き
それだけでなく
言葉の意味を
考える人になった
かたつむりだけではなく
すべてのいきもの
おかけと感謝
〔作家:中谷美咲〕
創作落語
『空気さんは
暇なんだ』
作品:3032
・1月1日です
さきちゃん
誰かんでいる
どこだ
上も下も横もいない
いたずらよせよ
ちがうよ
東京の空気だよ
空気か
今日は、ひまらしいな
ずい分ひまだよ
東京は空気吸う
人口少ないからな
そうか人口に
よって空気さん
いそがしくなっり
ひまになったりするんだ
なるほど
勉強になるよな
嘘つけ
そんなことあるか
「おあとがよろしいようで」
〔しらん亭咲〕
創作落語
『カニの槓歩き』
作品:3031
・さきちゃん
誰だい
カニだよ
さきらゃん
カニが話して
驚かないのか
しないよ
人間だけが話せると思う
それはないよ
さきちゃんならわかって
もらえると思っていたよ
話ちがうけど
何だよ
どこに行くんだ
ここは日本海
有明海までさ
ずい分あるぞ
わかってる
まかしてよ
いくら
カニだからと言って
横歩きならぬ
気がかわって横道
なんかにそれないから
「おあとがよろしいようで」
〔しらん亭咲〕
なぞかけポエム
作品:3030
『柔道』
・柔道
「とかけまして」
「なんと解く」
・少電力
「その心は」
・柔よく剛を制す
〔しらん亭咲〕
ファンタジーポエム
「天まで昇った
白馬の私のポニー」
作品:3029
・私の心に本当に
出て来た
白馬のことなんだ
・雲につかまり
次から次に
出てくる雲を
階段のように
次の雲に
次の雲に
天まで昇って
しまう白馬
また來ると
言いいたそうに
後ろふりむく白馬
(作者:さき)