酒よありがとう~日向市原町編集局(酒乃宮崎)

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「マガイモノ」ワインが蔓延る日本の飲食業界

2011年11月06日 | 日記

はじめに、なぜワインには原材料表示がない?(化学添加物の使用がばれるため?)

知ってる人いますか?


さて、最近の雑誌の記事には今まで無かったワイン、新カテゴリーワインなのか?聞きなれないワインが登場する。

ワインアドバイザー&ソムリエ試験対策用教本(田辺由美WineBooK)等には出てこない「新ワイン」?????????

なんじゃこれ?って思う人いませんか?

居酒屋やワインバーなる店ではこれらのワインをジャンジャンアピールしているようです。

自然派ワインについては前回書きましたので、ここでは「ビオディナミワイン」にも触れてみます。

調べてみたところ・・・これまた、日本人の知らないことに付け込んで命名した何ともおかしなワインであることが分かった。

何かと言うと、「ビオディナミ」とはドイツの哲学者ルドルフ・シュタイナーが提唱した自然主義生活で、それに基づく農業のことだそうです。

ビオディナミ(バイオダイナミック)は形容詞であり、正しくはビオディナミ農法などの名詞と組み合わせて使用するそうです。

ビオディナミ農法はオーガニック農業の1つだが、農業全体を1つの有機体とみなし、土壌、植物、動物の相互関係の調和を重視する。

栄養も循環するのが思想で、外部から肥料を取り込まない。

独特なのはハーブとミネラルでつくった調合剤(プレパラシオン)を使用することと。天文暦の種まき、植え付けカレンダーに従うこと。

人智学の創始者ルドルフ・シュタイナーが提唱。とある。

※まぎらしさを避けるため、EUでは法律で「Bio(ビオ)はオーガニック」と規定しており、ビオ」と名乗るには「オーガニック認証が必要」とある。つまり、ビオディナミをビオと略すことはできません。

と書いてあるじゃないですか!!!!

一方、日本ではオーガニック、有機という言葉には法律の規定がありますが、ビオには何の規定がありません。そのため現状では「オーガニックワイン」、「ビオディナミワイン」、「自然農法で造られたワイン」また、いずれかの手法の一部を取り入れるという意味を全て含めて使用しているようです。つまり、日本でオーガニック(または有機)ワインを名乗るには有機JAS認証又は同等性が認められた制度での認証が必要ですが、ビオワインには何の規定がありませんのでどのようなワインでもビオワインを名乗れます。と書いてある。さらにビオディナミも、Demeterなどの民間機関による認証もありますが、民間のため、詐称に関する罰則は有りませんので、抜け道となっています。と書いてある!

ビオワイン=オーガニックと思っていらっしゃるかもしれませんが、実際は「オーガニックぽい感じがするワイン」とあいまいに想起させる造語ということです。

あの手この手の抜け道を使い、消費者に嘘を伝え続けなければ維持できないワイン業界なのか??

どうしてこんなマギラワシイ売り方をしなきゃいけないのか???

「自然派ワイン」て??ナニ?  根拠は?隠れ蓑?抜け道?マガイモノ

自然派ワインというと、一般的には自然な方法で造ったワインのことを指し、流通に出回る工業的に製造されたワインと区別する為に使われているようです。

自然な方法には化学的な物質を極力使用しないことなどが含まれます。例えば農薬、化学肥料、添加物など。減農薬栽培ブドウから造るワインは自然派ワインの1例です。

しかし、極力とはどの程度でしょうか?100回散布していたものを90回にしても減農薬といえます。また、機械はどうでしょうか?トラクターや温度管理したタンクなどの機械を使用すると自然派ではなくなるのでしょうか?自然な方法とは何でしょうか?

一方、「自然農法」といえば、福岡正信という方が始めた不耕起(耕さない)、無肥料、無農薬、無除草剤を実践する非常に厳格な方法があります。世界中に信念を持った多くの実践者がいて、コメの栽培では農薬と化学肥料を使った農法と比べても遜色のない収量とはるかに高い質を生みだして注目を集めている。しかし法規定はありません。

法規定が無い「自然農法」福岡さんに重ねて、自然派ワインと自然農法の混乱が生じて、一部ではオーガニックよりも厳しい基準を持つワインだとの誤解も生まれているようです。

法律に基づき認証が必要なオーガニックとは違い、自然派ワインには法的な定義や規制はなく、生産者や流通がそれを名乗れば、たとえそれが虚偽であっても一般消費者には知る術はありません。遠く離れた日本で、そのワインがどのように造られているのかを知るには、やはり認証は必須です。

このように、「オーガニック」を求める消費者は増えていますが、これに乗じて「もどき」商品を売ろうとしている不誠実な生産者、販売者(ワインショップ、スーパー、酒屋)も増えているようです。

日本ではまだ「オーガニック」の認証基準や、流通システム、監督制度などの整備が遅れていますので、最近は「減農薬」や「有機肥料使用」と言ったラベルが多く見られます。これらはどの程度減らしているのか、化学肥料を用いていないのか、まったく分からず、問題をごまかしているものです。そうしてこういった曖昧な状況につけこんで、曖昧なワインを日本に売り込もうとしている人たがいるというのです。

AOCのブランドを取れず、オーガニックでもない中級ワインを「自然派ワイン」などと称して日本市場に売り込んできているのです。ヨーロッパ市場で落ち目のものでも、日本ならどうにかなるだろうと思われているようなのです。

先に出た「ビオディナミ」を取り入れています、という表現も民間団体によるビオディナミ認証をしていますし、本当に実践しているのであれば堂々とEU公的第三者機関に申請し、厳格な検査を受けてクリアすれば認証も受けれるはずなのに一切それをしないというのはおかしい。

Demeterなどの民間認証機関を隠れ蓑にワインを薬漬けにし、人工的な味の補正をするという消費者を裏切るような行為が当然のようにおこなわれていることは恥ずるべき行為だ。

日本の「減農薬」など曖昧さの容認される市場はかっこうの餌食となり、ソムリエやメディア(雑誌)を通じ大キャンペーンが行われており、かなり受け入れられているのも実態のようです。

料理屋さんなどの飲食の現場で働くスタッフも本当の意味も分からず、ワイン知識者から言われるがまま。

これでは何年たってもデイリーユーズで楽しめる本物のワインが飲める時代は来ません。

とても残念なことです。

本来のワインは、無農薬、無化学肥料、無除草剤であることは勿論、土壌を耕し、健康に自家栽培したブドウを使い添加物による色、香り、味の補正をせずに自家醸造したもののはず。

ワイン業界はどうかしている!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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