酒よありがとう~日向市原町編集局(酒乃宮崎)

人情味あふれる人々の生活と食を巡る情報を綴ります。人気のイベント情報発信中!別事業で参加の海外研修情報もUP中。

第二話 おかしなワイン業界、偽物売り天国日本

2011年10月23日 | 日記
近年は大都市を中心に「オーガニック」を求める消費者が増えている。
これに乗じて「もどき」商品を売ろうとしている不誠実な生産者・販売者(ワインショップ・酒屋)も増えている。
日本ではいまだ「オーガニック」の認定基準や、流通システム・監督制度などの整備が遅れているのが現状。
最近では「減農薬」とか「有機肥料使用」と言ったラベルが多く見られるようになっています。
これらは、どの程度減らしているのか、化学肥料を用いていないのか、まったく分からず、問題をごまかしているものです。
このような表示をすることで売れるかもしれない・・そんな感さえあります。

そしてそういった曖昧な状況につけこんで、曖昧なワインを日本に売り込もうとしている人たちもいます。
AOCのブランドを取れず、オーガニックでもない中級ワインを、「自然派ワイン」などと称して売ろうとしているのです。
ヨーロッパ市場で落ち目の物でも、日本ならどうにかなるだろうと思われているからです。
「ビオディナミ」を取り入れてます。という表現も目にするようになりました。
ビオディナミはドイツの哲学者ルドルフ・シュタイナーが提唱した自然主義生活で、それに基づく農業のことです。
Demeterという民間団体がビオディナミーの認証をしています。本当に実践すればオーガニック認証を受けれるはず
なのですが「ビオディナミ」はオーガニックとは違い、法律の規定が有りません。

認証が無くても名称を使えます。
こういうところに付け込んで「自然派ワイン」「ビオディナミ」などを強調して隠れ蓑としているのが実態なのです。
ちなみにEUでは法律で「Bio(ビオ)はオーガニック」と規定しています。Bioと名乗るにはオーガニック認証が必要です。
つまり「ビオディナミ」をBio(ビオ)と称することはできません。

そういうことも分からずに資格保有のワインショップの店員などはビオビオ・・ワインこれはオーガニックですからと
自信ありげにワインセミナーをしているのが現状です。

何も分からない料理屋さんの板前などが信じ込んでいるのがこれまた悲しい実情なのです。





最新の画像もっと見る

コメントを投稿