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歴史探訪/大通庵跡

2005-08-31 | 堺 歴史探訪/堺の寺院・仏閣・史跡
大通庵跡
大通庵は中世堺の豪商で茶人としても名高い津田宗及〈天王寺屋〉が父宗達の菩提を弔うために創建した臨済宗大徳派の寺院です
大徳寺の名僧春屋宗園を開祖として迎え宗達の号〈大通〉を取って寺院の名称としました
宗及の子 江月 宗玩も大通庵の創建に力を尽くしました 江月は春屋の弟子で江戸時代初期の大徳寺を代表する人物です
創建後の大通庵は堺の医者半井云也が宗及の娘と結婚し津田家と親戚となったことから堺を離れ大坂の平野に移った津田家に代わり半井家によって護持されました
云也は文化人として知られその一族は大徳寺に帰衣していました云也と宗及の娘の間に生まれたのが翠巖宗眠です
翠巖宗眠は大徳寺の住職になり大通庵の発展に力を尽くしました
大通庵は津田家が建立したこと 半井家が護持したこと 両家出身の大徳寺の僧侶がその創建と発展に関わっていたこと等から江戸時代の堺と大徳寺の関係を考えるうえで重要な寺院であったといえます
大通庵は江戸時代を通じこの地にありましたが 明治初年に廃絶して寺跡の大部分は熊野小学校の敷地になりました
参考半井 ト養