じいさんの傘

今夜もＭＡＳＨの練習、それが終わっての帰り道、懐かしい場所の横を偶然通り
ました。
浜大津のレンガづくりの古いホール、名前は忘れました。でも思い出は残って
ます。
当時２０歳そこそこのわたしはあるアマチュアのライブイベントに出ました。
そのころは高校時代のツレとストリートスライダースのコピーバンドでその
イベントに出ました。対バンはいろいろいましたが、一番印象に残っていたのは
「フローレンス」というメタルバンドでした。彼らの使用機材で大きかったのは
ステージバックにそびえたつ黒いヤマハの２バスドラムセットでした。
われわれはその「フローレンス」の直前に出番があったんですが、バンドのカラー
に合わないからという理由で、ほかのバンドはいじることのなかった２バスドラム
セットを大胆に１バス１タム１フロアータムのロックンロールセッティングに
変えてしまいました。若気の至りでしょうか、後先も考えずに。
まあ、怒ったでしょうね「フローレンス」のドラマーさん、われわれのライブの
途中で客電つけたり消したりしてライブを妨害されました。
考えたらわかるようなもんです。２バスのセッティングって大変なんですから。
せっかく組んだドラムセットをどこの馬の骨かわからんやつにばらされたんです。
怒って当然です。まあライブのあとは「フローレンス」さんたちと会わないように
場を立ち去りましたが・・・。
この場を借りて謝ります。あのときは勝手にドラムセッティング変えてすみません
でした。申し訳ございませんでした。
で、そのとき急いでその場を去ったものですから、持ってきてた「じいさんの傘」
を忘れてしまいました。今夜そのホールの横を車で通った時、「あの傘、まだある
かなあ？。」って。もうあるわけないですよねえ。もう２０年近くも前の話です
から。でもそのレンガづくりのそのホールがある限り、「若気の至り」と「じい
さんの傘」を思い出すことでしょう。ちょっとノスタルジーに浸ってみました。
主任
追伸、その「フローレンス」さんのギターリストさんと共通の友人がいて、後日
　　　何度か遊ぶことがありましたが、浜大津の一件は終始だまってました。
　　　本当にすみません。