倫敦の踊子

気がつけばロンドン。場所は変わっても踊りバカはかわらない。フットワーク軽く飛び回るちょっとおかしな日常生活。

職人けいさん

2008-06-15 04:11:59 | Weblog
先日アクラムカーン新作を見に行ったらレセプションがあって、けいさんというコスチュームの方にお会いしました。
アクラムシルヴィーのセイクレッドモンスター(シルヴィーの怪我で延期になっていましたが月火に上演されました。バリバリ踊っておりました)のひらりと広がる独特のパンツも彼女の作品だとのこと。また4月にロンドンコロシアムで上演したPUSHの衣装も彼女が手がけたのだそう。
PUSHは何度も上演していて、実は少しずつ衣装が変化しています。はじめのときなんか、シルヴィーさん赤い大きなカツラつけていたし、ラッセルなぞのスカートつけていたし(某友人はとんでもなください、なんとかすべきだと失礼なことを言った)、しかし徐々にシンプルになってきています。そして今回、デティールにこだわった衣装。ラッセルさんは僧帽筋が発達しているせいか、普通のTシャツではしわができてしまうのをくくりのカットを改善してできないようにしてくれたのだそう。4、5回は衣装合わせが必要というのもこれならわかる気がします。さすが職人。
普段私たちはバジェット不足で衣装は後回しとか衣装は買ってきたものでとなることが多いですが、プロにはプロのこだわりと技があるものだなあとつくづく感心しました。ちなみにラッセル作品で3回ズボンをびりびりに破いている私としてはぜひお願いしたいところですが、当分無理そう、、、。
でもいつかの野望です。
しずかさんはじめ、実は日本人で活躍する舞台関係者は結構いるみたいです。なんだか勇気をもらう気がします。がんばらなきゃ。

箱男

2008-06-15 03:58:30 | Weblog
今週は照明ジャッキーとセットデザインしずかさんとのミーティングでおわれる日々でした。普段飛び回っているので(しずかさんはそもそもブリュッセル在住)捕まえたときが最後、一気に忙しくなります。こんな感じの動きとかこういう照明アイデアがあってとかいうのを具体的にお話しします。場所はgDA。午前中のスタジオが予約取れる時間にいって、午後におそめのお昼かコーヒー兼ミーティングがいつものパターン。Royal teaという喫茶店の常連になりつつあります。
動くライトの方針が電球系の暖かい色みからLEDの青白い光りに。
そしていくつかの案としてセットのイメージを考えました。
白い茶室みたいな小さな部屋、壁が可動式。
という案がでてきたときには、ああ、やっぱり箱なのねと思ってしまいました。
私の動きは箱をイメージさせるのでしょうか、それともパーソナリティでしょうか。複雑な心境。
別にしずかさんに私の過去作(Edge, 箱女、横浜AAPA版in the room)をみせたわけではないのに。
そして踊るのは私ではないんですけれど、、、。そもそもLEDの光りの質感にいったのはきっと私の雰囲気で、ダンサー上野君のイメージからではないような、、、。そういうわけでまだまだ迷い中です。
みんなが集まるのは7月後半。それまでドキドキしながら模索中。