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新・さひょ君のらくがき帳

僕と妻と娘、3人の日常と僕の趣味を書いたブログです。

姫は罪を犯したのか?

2013-12-25 06:19:21 | 映画
「かぐや姫の物語」
監督 高畑勲
主演 (声)朝倉あき

(物語)今は昔、竹取りの翁というものありけり。ある日、翁がいつものように竹を切っていると、光る竹があった。不思議に思って近づくと、その根元からいきなり筍が伸びてきて、その光る先端から女の赤ちゃんが出てきた。

天からの授かり物と直感した翁は、家へ赤ちゃんを連れて帰り大事に育てたが、赤ちゃんはわずかの日数の間にぐんぐん大きくなっていった。近所の子ども達は、その様子を見て「たけのこ、たけのこ」と囃し立てながらも、みんなで仲良く遊びながら楽しく過ごす毎日だった。

そんな折、翁は再び光る竹を見つけ、金や数多くの反物を手にする。「これは、天が姫を幸せにすることを願っている」と考えた翁は、手に入れた金を元手に都へ移り住むことを決意する…。

    ◇    ◇

記事の連投です。

「火垂るの墓」「おもひでぽろぽろ」や「アルプスの少女ハイジ」「母を訪ねて三千里」などの名匠、高畑勲監督の14年ぶりの新作です。一般には宮崎駿監督より知名度は低い感じがしますが、一作一作、常に最先端の表現を模索し続ける、偉大な演出家だと思います。
今回、「竹取物語」を題材にすると聞いて、またリスキーなチャレンジを…と思っていたのですが、筆致を活かした絵作り、役者の演技を活かして、声を先に録音する「プレスコ」方式の採用(日本のアニメでは絵を先に描き声を後で録音する「アテレコ」が主流。高畑監督は「おもひでぽろぽろ」で一度経験済み)など、技術的な工夫に加えて、物語においては、かぐや姫の心情を丹念に、きめ細やかに描いていくことで、二時間の作品を見事に成立させています。

誰でも知ってる話なのに、画面に見入ってしまう。場面、場面で、姫の心情が痛いほど伝わって来ます。

素晴らしい作品だと思います。




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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown ()
2013-12-25 19:42:52
メリークリスマス☆

素敵なイブを過ごせたようで、こちらも幸せ気分を
分けていただきました^^

相変わらず名解説ですね~^^
観たくなっちゃいます。

子供の頃、絵本や日本昔話、アンデルセン童話など
大好きでよく見てましたが、今となっては人としての
基本的なことを学んでたような気がします。

今年もあとわずか良いお年をお迎えくださいね。
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Unknown (さひょ君)
2013-12-25 23:15:59
>嫁さん、メリークリスマス。

お陰さまで、充実したクリスマスを過ごしています。

記事をお褒めいただき恐縮です。僕は好きな映画を好きと書いてるだけなので、褒められると凄く照れ臭いです。

でも、ほんとに良い映画でしたよ。

高畑監督がこの映画で言いたいことは分かりやすいですが、人が生きる上で大切なことだと思いました。見ていて、大人の方が身につまされます。

いつもありがとうございます。

嫁さんも、良いお年をお迎えください。

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