
「さよならソルシエ」
穂積 著
TSUTAYAで娘がマンガを借りるのに合わせて、一緒に借りた一作。炎の画家と呼ばれたフィンセント・ファン・ゴッホと、彼を献身的に支えた弟テオドルス・ファン・ゴッホの物語です…けど、思わず「えーっ!?」って叫んでしまいそうな内容です。特に2巻中盤からの展開には、ただただ唖然…(^^;。
主人公は、弟のテオの方。彼の目を通した兄フィンセントと、当時のパリで芽吹いていた新しい芸術の勃興が描かれます。ロートレックも重要なキャラクターで出てきますし。
史実からの逸脱については、正直どうかなと思う部分もあります。ただ、この作品は、一番大事なことをきちんと押さえてある。それは、フィンセントやテオやロートレックが愛し、考えた芸術とは何なのか、画家は何を描く存在なのかということ。
そこを外さなければ、後は自由にやっても構わないと思うんですよね。
面白かったです。