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[FT]資本増強圧力が高まる欧州大手銀行

2015-02-25 14:07:25 | 産業・経済
[FT]資本増強圧力が高まる欧州大手銀行 

  欧州のユーロ圏で銀行監督を一元化する単一銀行監督メカニズム(SSM)の委員長は、国によって基準が異なっていた資本規制を一元化することで、ユーロ圏の複数の大手銀行が資本増強の必要性に迫られる可能性があるという見通しを示した。

  前仏中央銀行幹部で2014年に欧州中央銀行(ECB)を中心とするSSMの委員長に指名されたダニエル・ヌイ氏が24日、英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)のインタビューで語った。

 マドリードにあるサンタンデール銀行の支店。同行は2014年の融資額に改善が見られた=ロイター

 

  同氏によると、SSMは150項目以上もの国ごとに違う資本規制基準の一元化に取り組む。その結果として、欧州の大手銀行は資本を増強し、その質を向上させる必要性があるだろう。欧州議会において新たな法制化が必要になりそうだ。

  「いくつかの銀行はまだ資本が十分ではない」とも指摘した。

  わずか4カ月前に(SSMの)始動に向けた銀行の資産査定(ストレステスト)が実施されたばかりで、欧州に新たに誕生したSSMによる大手銀行のバランスシート増強という取り組みへの強い意気込みがこの発言にも表れている。

  同氏は「問題は資本の額というよりも、資本の定義だ。私見だが、欧州には資本の定義に関する国ごとの違いが多すぎる。(SSMは)これに対処しなければならない。規制の面から一段の一元化を進める上でも、欧州議会で規制を法制化する必要があるかもしれない」と指摘した。

 ■サンタンデール銀行、70億ユーロ増資

  また同氏は、ユーロ圏の銀行が今年に実施した資本増強例にも触れた。スペインのサンタンデール銀行は1月、70億ユーロの増資を実施した。同行は否定しているものの、金融関係者によると、これはSSMによる資本増強の要請に一部対応した動きだという。

  ユーロ圏の銀行は最近、SSMから改訂された資本目標額を提示されている。これは14年にECBが実施したストレステストと資産の質の査定結果に基づいて銀行にバランスシートを強化するよう求めているものだ。

  ストレステストにおいて最大の資本不足額で「不合格」となったイタリアのモンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナは今月、計画している増資の額を2割増やし30億ユーロに引き上げた。

  欧州の複数の大手銀行に助言を行う投資銀行のバンカーは「SSMは非常に力強くみえる。銀行規制当局が初めて(それぞれの国の言葉ではなく)統一的基準ですべての銀行を監督することになる」と語った。

  SSMは14年、参加各国の規制当局から金融機関の監督権限を引き継ぎ、ユーロ圏全体の123行の安全性と健全性を監督している。銀行の資本査定や適正なボーナス水準の確認に至る幅広い業務にあたるため、約1000人の職員を雇っている。

 By Caroline Binham & Martin Arnold(2015年2月25日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)

 (c) The Financial Times Limited 2015. All Rights Reserved. The Nikkei Inc. is solely responsible for providing this translated content and The Financial Times Limited does not accept any liability for the accuracy or quality of the translation.

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