お食い初め

七月にはいってからも娘の成長は著しく、3ヶ月を前に首が完全に据わった。笑顔も頻繁に見られるし、一日のうちのほとんどはご機嫌さんである。これらは親としては非常に助かる。
この娘の生後百日のお食い初めを、先週末に双方の両親を招いて行った。前日から大忙しで買出しと料理の準備をし、当日もてんやわんやで支度をした。赤飯、お吸い物、長崎名物の角煮、野菜の煮物、お刺身などなど。丈夫な歯が生えてくるように石をお椀に盛り、しわくちゃになるまで長生きできるように梅干を一粒。明石の魚の棚商店街で購入した明石の焼き鯛をテーブルの中央にのせ、見た感じはお正月のおせち料理のようなメニュー。長崎から駆けつけてくれた私の両親にも多分に手伝ってもらいながらの祝い膳である。主役の娘はいざ着席するというころにはすっかり爆睡モードだったが、お宮参りのときに神社からもらったスプーンで少しずつ口元に持ってゆく。実際に食べはせず口につけるだけだが、少し味わいがあったらしい。梅干の時にはすっぱいそぶりを見せ、場を和ませた。眠いのに起こされて舟をこぎながら生まれて初めて食べ物を口にしてきょとんとしている表情が、愛らしい。私の実家が遠いために、祖父母が一堂に会することも今後そうないだろう。兄も忙しいところ西宮から来てくれた。高級梅干は高いので、当日の梅干は冷蔵庫にある安物で済ませようとしていたところ、この兄の手土産が何と紀州の梅干だったのでびっくり。奇跡の梅干と名づけた。
久々に動き回って疲れてしまったが、楽しいひと時を過ごせてよかった。