ある年、その年だけだが、九頭竜川に通った時期があった。狙いはもちろんサクラマス。
ある年のJGFA新春パーティに参加した時、私は恒例のくじ引きで、今は亡き某社の
サクラマス用ロッドを見事に引き当てた。
その事をクラブの先輩に話すと『ロッドがあるんだったら九頭竜に行こうよ』と
誘われ、それがきっかけで初めて九頭竜川にサクラマスを釣りに行く事になった。
同じ年の3月始めにその先輩と数人で1週間テント泊まりで狙うも全員アタリすら無し。
サクラマス釣りと言えば、釣れない釣りの代名詞みたいなもの。。。
最初からあんまり釣れる気がしなかったので『俺はキャンプしに来たついでにルア
ー投げてるんだ』と自分に言い聞かせながら1週間釣りをした。ぷ。
4月になり、やっぱり1匹ぐらい釣らないと格好が付かないと思ったかどうか、
忘れたが、何しろディープダイバーミノーやスプーンをシコタマ買ってあるので
もう一回ぐらい行ってみようと、乗り気じゃない大学時代の友達を誘って再び九頭竜川に出かけた。
友達は本当に乗り気じゃなかった。暇だから付き合うよ程度だったので、装備が最悪だった。
ウェーディングシューズの底が磯スパイクなので、河原の丸石には全く不向き。
ツルツル滑って河原をまともに歩けないのだ。
こっちはテンポ良くルアーを撃っていきたいのに、役に立たないウェーディングシューズの
お陰で友達のペースに合わせるしかなく、相当なストレスを感じながら釣りをしている時だった。
『来た!来た来た!!』の声に振り返ると友達のロッドが曲がっている。
我が目を疑った。ウソだろ??
悔しさのあまりにこう言った。『アホか?根ガカリだろ!!』
『違う!違う!』と言いながら、一気に下流に走った魚に付いて行こうと追いかけるが、
友達は滑ってまともに歩けない。その様を見て私は更にイラ付いた。
『くそぉ~、何で俺に釣れねぇんだよ』
50mは走られただろうか?バレればいいものを魚は弱って岸際で大人しくしていた。
50cmちょっとのサクラマスだったが、1回目の釣行で釣った友達は大喜び。
『釣れるねぇ~。九頭竜川』とご満悦だった。
友達にどういう感じの所でどうやって釣ったかを聞いて、更に下流の同じような
ポイントで同じようにルアーを投げると、竿先がグンッと重くなった。
反射的にロッドを立てると、グリングリンとサクラマス特有のローリングだ。
『うわ!俺にも来た!お~~いM尾!!来たぞ~~』と友達に大声で教え、
『写真、写真撮ってくれ~~』と頼んだ。
超緊張しながらヤリトリしていると、魚が見えた。60cmは絶対超えている
ナイスサイズだ。しかし、フックは背中に掛かっていた。ヤバイな・・。
先輩の教えでランディングネットよりハンドランディングの方が間違いないと
教えられたのでネットを持っていなかったが、スレはさすがにハンドランディング
ではヤバイだろう・・・。と、そこに一部始終を見ていた通りがかりのルアーマンが
『デカイじゃないですか!ネット無いんですか?貸しますよ!』
と言って、そのルアーマンは友達にネットを渡した。
もう魚は完全に弱って、横たわっている。やっぱり60cmは超えているメスの
サクラマスだ。デカイなぁ~(^^)嬉しい!!
友達がネットを持ったままなんとなく躊躇しているので、ロッド少しあおって魚を
友達の方向に引き寄せようとしたら、プンっって感じでハリが外れた!!!
ウソだろぉ~~~~!!!!
ネットを貸してくれたルアーマンも思わず声を上げた
『もう一歩、前に出て掬えばいいじゃないですかぁ~~』
その後、5~6回行った。3ヒットしたが全てバラした。
もうルアーで九頭竜川行くことは無いだろう。
フライで・・・・・・・も無いな(笑)
あの日、サクラマスと確かに繋がっていた事を証明する貴重な写真。
ある年のJGFA新春パーティに参加した時、私は恒例のくじ引きで、今は亡き某社の
サクラマス用ロッドを見事に引き当てた。
その事をクラブの先輩に話すと『ロッドがあるんだったら九頭竜に行こうよ』と
誘われ、それがきっかけで初めて九頭竜川にサクラマスを釣りに行く事になった。
同じ年の3月始めにその先輩と数人で1週間テント泊まりで狙うも全員アタリすら無し。
サクラマス釣りと言えば、釣れない釣りの代名詞みたいなもの。。。
最初からあんまり釣れる気がしなかったので『俺はキャンプしに来たついでにルア
ー投げてるんだ』と自分に言い聞かせながら1週間釣りをした。ぷ。
4月になり、やっぱり1匹ぐらい釣らないと格好が付かないと思ったかどうか、
忘れたが、何しろディープダイバーミノーやスプーンをシコタマ買ってあるので
もう一回ぐらい行ってみようと、乗り気じゃない大学時代の友達を誘って再び九頭竜川に出かけた。
友達は本当に乗り気じゃなかった。暇だから付き合うよ程度だったので、装備が最悪だった。
ウェーディングシューズの底が磯スパイクなので、河原の丸石には全く不向き。
ツルツル滑って河原をまともに歩けないのだ。
こっちはテンポ良くルアーを撃っていきたいのに、役に立たないウェーディングシューズの
お陰で友達のペースに合わせるしかなく、相当なストレスを感じながら釣りをしている時だった。
『来た!来た来た!!』の声に振り返ると友達のロッドが曲がっている。
我が目を疑った。ウソだろ??
悔しさのあまりにこう言った。『アホか?根ガカリだろ!!』
『違う!違う!』と言いながら、一気に下流に走った魚に付いて行こうと追いかけるが、
友達は滑ってまともに歩けない。その様を見て私は更にイラ付いた。
『くそぉ~、何で俺に釣れねぇんだよ』
50mは走られただろうか?バレればいいものを魚は弱って岸際で大人しくしていた。
50cmちょっとのサクラマスだったが、1回目の釣行で釣った友達は大喜び。
『釣れるねぇ~。九頭竜川』とご満悦だった。
友達にどういう感じの所でどうやって釣ったかを聞いて、更に下流の同じような
ポイントで同じようにルアーを投げると、竿先がグンッと重くなった。
反射的にロッドを立てると、グリングリンとサクラマス特有のローリングだ。
『うわ!俺にも来た!お~~いM尾!!来たぞ~~』と友達に大声で教え、
『写真、写真撮ってくれ~~』と頼んだ。
超緊張しながらヤリトリしていると、魚が見えた。60cmは絶対超えている
ナイスサイズだ。しかし、フックは背中に掛かっていた。ヤバイな・・。
先輩の教えでランディングネットよりハンドランディングの方が間違いないと
教えられたのでネットを持っていなかったが、スレはさすがにハンドランディング
ではヤバイだろう・・・。と、そこに一部始終を見ていた通りがかりのルアーマンが
『デカイじゃないですか!ネット無いんですか?貸しますよ!』
と言って、そのルアーマンは友達にネットを渡した。
もう魚は完全に弱って、横たわっている。やっぱり60cmは超えているメスの
サクラマスだ。デカイなぁ~(^^)嬉しい!!
友達がネットを持ったままなんとなく躊躇しているので、ロッド少しあおって魚を
友達の方向に引き寄せようとしたら、プンっって感じでハリが外れた!!!
ウソだろぉ~~~~!!!!
ネットを貸してくれたルアーマンも思わず声を上げた
『もう一歩、前に出て掬えばいいじゃないですかぁ~~』
その後、5~6回行った。3ヒットしたが全てバラした。
もうルアーで九頭竜川行くことは無いだろう。
フライで・・・・・・・も無いな(笑)
あの日、サクラマスと確かに繋がっていた事を証明する貴重な写真。